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#心に残る上司の言葉 「清水さん、ちょっとご相談したいことがあるんですけど、今日、晩飯でも行きませんか?」 「どしたどした?話ならここで聞けるよ?」 「いや、ちょっとここだとアレなんで、駅ビルのいつものお蕎麦屋さんでどすか?」 (ニヤりとしながら)「いいね~。行こう行こう。」 -- こんなやりとりをして、わざわざ平日の夕方に、ぼくは上司を晩飯に誘った。 清水さんは、ぼくよりもふた回りくらい年上の上司で、二人の子どもを育てている。 正確には、ぼくとこの清水さん(
こんにちは、こおるかもです。 日本とイギリスで宇宙開発という分野で働いて、かれこれ10年になります。 先日、note経由でつながった日本にいるある若い学生さんが、宇宙開発の生の声を聞きたいということで、コーヒーチャットをしようということになりました。 その結果、話したいことがありすぎて、4時間半も喋ってしまいましたので、ここに反省文を記しておきます。 しゃべりすぎて本当にすみませんでした。 その学生さんがどのように感じたか、本音の部分はわかりませんが、メモを取りながら
こんにちは、こおるかもです。 日本とイギリスで宇宙開発をしています。 ぼくは日本で就職活動をしているときに、宇宙開発という分野に興味を持って、宇宙開発の歴史、各国の宇宙政策や技術史を本やネットで勉強しました。 その時に知ったエピソードの中で、一番興味深かった内容を今日はお話したいと思います。 それは、「なぜGPSが無料で使えるのか?」というものです。 そもそもGPSとは?おそらく、90%くらいの人が誤解していると思いますが、GPS(Global Positionnin
こんにちは、こおるかもです。 このnoteではいろんなジャンルの記事を書いていますが、ぼくは普段、イギリスの宇宙ベンチャーでエンジニアをやってます。なんやかんや、ぼくの属性のなかでこれが一番レアっぽい気がしています。 そして先日、会社の人事評価のようなものがあり、マネージャーと30分面談してきました。今回は、少しドキドキしながら面接に臨んだので、そのときに思ったことを自分の備忘録のために記事にしようと思いました。 宇宙? イギリス? ベンチャー? なんだかわくわくする!
こんにちは、こおるかもです。 イギリスで宇宙開発エンジニアをやっています。 ぼくは主に【地球観測】がやりたくて、この宇宙開発という業界の門をくぐりました。(興味ある方は前回の記事もぜひ) そしてわかったことは、政府系機関が出資する衛星プロジェクトでは、予算の出どころによる制約、継続性、公平性、などの課題などから、実際の社会課題に対してまだまだ効率的にアプローチできていない、ということでした。 そこで、地球観測ビジネスが、もっと民間のビジネスとして成熟し、衛星データが売れ
こんにちは、こおるかもです。 今日は宇宙開発の話。 いきなりですが、これから4枚の画像をお見せします。すべて、宇宙から撮られた画像ではあるのですが、それぞれが、何を写しているのか、どんなふうに撮られたのか、考えながら眺めてみてみてください。 1枚め これは、エジプトの砂漠です。砂漠のど真ん中に、円形農場と呼ばれる、完全に機械化された農場システムが運営され、トウモロコシや穀物が栽培されているそうです。 これは光学画像と呼ばれるもので、いわゆる普通のカメラと同じ、太陽を光
こんにちは、イギリスで宇宙開発をしているこおるかもと申します。 ぼくは日本時代も含めてかれこれ10年近く宇宙開発に従事してきましたが、一貫して、宇宙機のシステムズエンジニアというポジションで仕事をしています。実はこのシステムズエンジニアというポジションは、NASAのアポロ計画やスペースシャトル開発によって培われてきた、宇宙開発においては非常に由緒ある、誇り高きポジションなのです。 今日はそんな話をしていきます。 宇宙開発を始めてまず驚くのは、必要となる膨大な範囲の工学分
こんにちは、こおるかもです。 今週の記事はこの1週間の出来事をまとめてお届けします。 ブライトン旅行記がなぜかプチバズり先週末に書いたブライトン旅行記が、今までの記事の中でも1~2を争うビュー数になりました。読んでくださってありがうございます、、、なのではあるのですが、あまりにも適当に書いたのにこんなに読まれることに少々戸惑います。 note を書いていてつくづく思うのは、自分が一生懸命書いた記事ほど読まれない!ということ。そして適当に短くまとめたほうが読まれる。労力とビ
こんにちは、イギリスで宇宙開発をやっているこおるかもです。 近年、みなさんにも宇宙開発がより身近に感じられるようになってきたのではないでしょうか?月面開発などの先進的な取り組みも夢があって面白いですが、衛星を介したインターネットの接続や、災害時のタイムリーな衛星画像など、わたしたちの暮らしに密接に関わるようになってきていると日々感じています。 そうした価値を届けてくれているのは、他でもなく、地球の周りをぐるぐる回る人工衛星のおかげです。 人工衛星は通常、ロケットに搭
こんにちは。イギリスの宇宙ベンチャーで働くエンジニア、こおるかもと申します。 2022年の春に日本の会社から転職して、1年半、もうすぐクリスマスホリデーということで、少し自分の仕事のことを振り返っておこうと思います。 宇宙業界のことを知りたい方、海外で働くことに興味がある方、少しでも参考になれば幸いです。 仕事内容ざっくりした意味では、日本時代とあまり変わっていません。肩書はシステムズエンジニアといって、ここでは詳しく説明しませんが、要するにシステム全体を見て技術的なマ
こんにちは、イギリスで宇宙開発に従事しているこおるかもです。 最近は、宇宙開発に関するニュースがたくさん世間を賑わせていますね。 ざっと最近のトピックスをあげておきます。 アルテミス計画のSLSロケットが月周回軌道と地球帰還を達成 世界中のロケット打ち上げが立て続けに失敗(詳しくはこちら) イーロン・マスク率いるスペースXによる民間宇宙旅行・インターネットサービス(スターリンク)などの急成長 JAXAによる宇宙飛行士選抜試験による2名の新宇宙飛行士の誕生 JAXA
こんにちは、イギリスの宇宙ベンチャーで働いているこおるかもです。 日本時代にも6年間宇宙開発に従事して、研究も(学会発表多数)、開発も(小型衛星3機)、新規事業開発も(宇宙ベンチャー代表)、色々と経験してきました。 そんなぼくが、みなさんの多くが多かれ少なかれイメージされているであろう、宇宙開発におけるよくある誤解に回答します。 その1:宇宙開発って、最先端の技術なんでしょ?答えはYesでありNoですが、一般的な宇宙機には、実はみなさんが思い描くほど最先端の技術が満載さ
こんにちは、こおるかもです。 突然ですが、みなさん宇宙へ行ったみたいですか? 「生きているうちに一度は…」と考えている方、実はもう、宇宙へ誰でも行ける未来が手の届くところまで来ています。 この記事では、イギリスの宇宙ベンチャーで働く現役エンジニアが、今話題の【宇宙旅行】について、最新の話題をピックアップしたいと思います。 宇宙旅行の今 今現在、進行中の宇宙旅行事業のうち、すでに始まっている、あるいは数年以内に本格始動するであろう事業をこちらにまとめました。 どうで
こんにちは、イギリスの宇宙ベンチャーで働くこおるかもです。 今頃大学生は就職活動をされている時期かもしれませんね。 もし皆さんの中で、宇宙業界に興味のある方は、こちらのイベントを訪ねてみてはいかがでしょうか? その名も宇宙就活2023。 たしか、宇宙関係の学生団体が主催しているんじゃなかったかと思うのですが、こんな大きなイベントを学生が運営しているなんてすごいな~と思いつつ、実はぼくも学生の時にこのイベントに参加したことをふと思い出しました。 ぼくはその頃、宇宙開発