中国語の「夏威夷」(ハワイ)、広東語由来の言葉だと知った話

私が知っている中国語での国名の多くは
自宅で見ている
「中国国営放送(通称CCTV)」のおかげだ。

国名や地域名を知るパターンは、2つあって
1つは、ニュースの最後に流れる天気予報。
もう1つは、ニュースの中で国名が出る。

個人的体感だが
中国語での国名や地域名の一部には
その発音を聞いた時に
「あ、もしかして…?」となるものがある。

マレーシア   马来西亚(Mǎláixīyà)
イタリア    意大利(Yìdàlì)
ウクライナ   乌克兰(Wūkèlán)
シリア     叙利亚(Xùlìyǎ)
アラブ     阿拉伯(Ālābó)

しかし、多くの場合は
発音を聞いただけでは
どこぞの国や地域なのか分からない。

アメリカ  美国(Měiguó)
フランス  法国(Fàguó)
スペイン  西班牙(Xībānyá)
ドイツ   德国(Déguó)
スイス   瑞士(Ruìshì)

そのなかのひとつ
「ハワイ」もそうだった。
中国語では、「夏威夷(Xiàwēiyí)」と発音する。

知った当時
「ハワイ感ねえな…」と思ったが
それを言ったら、「スペイン」も「フランス」も
それっぽい感じなんて全くないから
特に気にも留めなかった。


しかし、2024年の年末。
とある本を買った。

こちらの本には
広東語の文法説明を行なっている章がある。
その章の75ページに
「夏威夷は、広東語経由で定着したもの」
書いてあって、かなり衝撃を受けた。

(前略)
余談ながら、ハワイは“夏威夷“という訳語が
中国語圏で定着しているが、広東語経由で
定着したものだ。
広東語では「ハーワイイー」と読むが、
北京語だと「シアウェイイー」で
全然ハワイっぽくない。

第1章 広東語はどのような言葉か(P.75)

大学で、本は一般的に信頼性が高いものとして
教えられてきた。
しかし、どうしても私は信じられなくて
中国語版Google「百度」を使って
広東語の発音音声が流れるサイトを
いくつか回ってみた。

その結果、本当に
「夏威夷」を広東語読みすると
著者の言う通り、「ハーワイイー」と発音!
感動のあまり、メチャクチャ興奮した!!!


ちなみに、「マクドナルド」を表す「麦当劳」も
広東語由来の中国語として紹介されている。

例えば、ファストフード店のマクドナルドは
中国語圏では“麥当勞“という訳が定着している。
大陸では簡体字なので“麦当劳“と書かれる。
問題は発音だ。北京語で読むと「マイタンラオ」
なので原音とかなり違う。
これは先に香港で定着した音訳が
取り入れられたからだ。
その証拠に“麥当勞“は広東語読みすれば
Mak6dong1lou4「マックトーンロウ」で、
原音McDonald'sに限りなく近い。

第1章 広東語はどのような言語か(P.66)

これも、どーーーーーしても信じられなくて
さきほどと同じように
広東語の発音音声が流れるサイトを
いくつか回ってみた。

そしたら、これも本当だったのだ!!!
なお、私が使ったサイトのひとつを
リンクとして貼っておく。
中華圏のサイトにアクセスすることに
抵抗がなければ、ぜひ、確かめてみて。


自分が知らないだけで
他にも、広東語由来の中国語が
あるのかもしれない…!
そう思うとすごくワクワクする。
昔、広東語の勉強をしていたから
それも影響しているかもしれない。
しかし、単純に
知らないことを知るのは、楽しい!

2025年も
「知らないことを知る」体験をしていきたいな。

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