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年代別女性の就業率からみる20代の働き方
本日2023/10/11に開催された、厚生労働省雇用政策研究会では、「多様なキャリア形成・働き方」が話し合われました。
柔軟な働き方を阻害している日本的雇用慣行を修正していく必要がある、女性・子育て世代に関わらず全労働者に対して、というメッセージが掲げられています。
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付属の「関係資料集」も、現状の統計資料をテーマに沿ってまとめていて、なかなか見応えがあります。
そのうち!気になる資料がありました。
「女性の年齢階級別の就業率」です。
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これを見ると、アメリカ、イギリス、ドイツがほぼ横ばいといえる傾向にあるのに対して、日本とスウェーデンが真逆の動きをみせています。
この5カ国のなかでもっとも、20代の就業率が高いのは日本です。
ですが、日本の就業率は、かつて出産の年齢でへこむといわれていたM字カーブのように、一度ぐっと下がります。
そのあと少し上がるとはいえ、全体的に右肩下がりです。
それに比べ、スウェーデンは右肩上がりです。
20歳代では5カ国中4位の就業率は、40歳〜44歳になるとトップになります。
今回私ガキになったのは、日本の20歳代の就業率の高さのほうでした。
リンダ・グラットン『ライフシフト』が話題になったのは2016年。
その頃から、これからは日本でも、大学を卒業してすぐに就職するのではなく、もっと多様な道が選ばれると言われていました。
それからしばらくが経ちますが、2023公表されたこの資料を見る限り、まだまだ日本では大学卒業即就職、の文化が根強いことを思わせます。
このサイトは、その日本とスウェーデンとの20歳代の就業率のギャップを、うまく説明してくれています。
日本で大学入学は18歳、そして卒業は22歳。そう決められているようなものだから、もし“決められた年齢”より1歳でも上だったら、すぐに「浪人したの?それとも留年?」と聞かれてしまう。
だから日本でその年齢を超えても学校に通っているという人の数はほかの国と比べると少ないのだ。けれど、今回紹介するスウェーデンは、大学以外に成人向けの教育機関が充実しており、年齢を気にせず学び続ける人も少なくないのだという。
ライフシフトは、日本では中高年のリスキリングに寄せて語られることが多い現状ですが、この「決められた年齢」からの脱皮こそ、これからの日本のげんきにつながるかもしれません。