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アンマッチはチャンス?!夫婦喧嘩のその前に
私と夫は、性格診断で真逆なタイプです。
正確に言うと、実際にやった結果が真逆だったわけではありません。
私はそういう診断をやるのが大好きですが、夫はそういうのがそもそも大嫌いです。
ですが、ストレングスファインダーだったら、彼はおそらく「慎重さ」がトップ5に入ると思います。
普段の行動から、私がボトム5位である「慎重さ」をたっぷり感じさせるからです。
例えば、お風呂のシャワーのヘッドは壁側に向けるよう、クレームを言われたことがあります。
「誤って水を出してしまったときに、かかると冷たいでしょう?」と。
全く気にしたこともなく、冷たいときは「冷たい!」で終わっていた私は、かなりびっくりしました。
素晴らしき慎重さ。
いまこうして振り返ると、自分にない部分にすごいなあと思いますが、当時は、言われ方が小言だったので口喧嘩になりました。
まだまだ他責思考だった私・・・。
昨日も、大きな気づきをもらいました。
立ち上がらなくなって修理に出していたパソコンがいよいよだめになり、旧パソコンのデータを中古PCにコピーしてもらって、買い取るかたちにしたのです。
持って帰ってきたその中古PCがWindows10だったので、どこかでWindows11にあげなきゃなあと思いつつ、仕事が忙しくてそちらに後回しにしていたとき、夫に言われました。
「後にすると面倒になるから、なるべく早くにやったほうがいいよ」と。
私はそのとき絶賛仕事中で、心からほとばしる気持ちのまま、答えました。
「わかってるけど、今仕事が忙しくてこっちが優先なの」
と。
多少いらついた感じだったかもしれません。
そうしたら夫はこう返してきました。
「そんなあれこれ言わないで、「そうだね」でいいじゃん」
なに?とちょっとイラっとした後、はっと気づきました。
本当だ、その通りだということに。
後にすると面倒になること、早くやったほうがいいこと。
どちらも、自分も「そう思っている」ことなのです。
では、なぜ、イラっときたのか。
自分でもわかっていることを人に言われたから?
わかっているのに、わかっていないように思われたから、無理解にイラっときたのだろうか。
そう掘り下げていったら、一番しっくりきた理由がこれです。
「わかっているのにできていない」という事実を突きつけられたからではないか。
つまり、私の場合、イラっとした理由は、直視したくなかった「できていない」現実を、人に突きつけられたからなのです。
それなら、なおさら、返事は「そうだね」でいい。
余計な言い訳はいらないはずです。
こう考えてすっきりしたと同時に、自分の「逃げ」を直視させてくれるきっかけをくれた夫に感謝する必要があるなと思いました。
「君も自分では早くやったほうがいいと思ってるんだけど、いまは仕事が忙しいんだよね、わかるわかる」
そうやって共感してもらっていたら、この境地にはたどり着けなかった。
そう考えると、アンマッチはチャンスなのかもしれません。
これからは、夫婦喧嘩をはじめる前に、「これは新しい気づきにつながるのでは?」と一考してみようと思いました。