建設業へ労災防止対策強化の決起集会! #0043/1000
建設業の労災事故はどんなもの?
今日は、労災関係をあつかう役所、労働基準監督署が労災防止対策をしっかりするぞ!と決起集会をひらいたというニュースから。
集会をひらいたのは東京労働局と、東京にある労働基準監督署全18署で、決起集会ははじめてとのこと。
集会をひらいた理由は、昨年に大幅に増加した死亡災害の4割を建設業が占めているからだそう。
「令和3年における死亡災害発生状況」によると、全産業での死亡者831人のうち、283人、34.1%が、建設業となっています。
事故の型別死亡災害発生状況をみると、このような事故が多いようです。
1.崩壊・倒壊 31人
2.はさまれ・巻き込まれ 29人
3.交通事故(道路) 25人
現場そのものに、非常に危険が多いことがわかります。
実は労働時間も長い
決起集会のニュースでは、東京管内では、建設業が1カ月平均の時間外労働が最も長い業種となっているとのこと。
少しふるい資料ですが、国土交通省の資料をみると、その差はあきらかです。
昨年の4月からは36協定で定める時間外労働の上限の基準が、月45時間・年360時間とさだめられましたが、実は建設業はその対象から外されていました。
それだけ、無茶して仕事をすることの多い業種だということです。
冒頭で紹介した事故も、単に現場が危険なだけではなくて、疲労の蓄積が原因のものもあるかもしれません。
ですが建設業の労働時間も、再来年の令和6年4月1日以降は、同じルールが適用されるようになります。
いきなりルールを厳しくても守れなければ隠れるだけ。
今から少しずつ、という労働局と労基署の意気込みが感じられるニュースでした。
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