組織のお金こそデジタル化〜向井蘭先生セミナーと杉村太蔵さんVoicyから
先日、就業規則や規程のクラウドシステムで有名なKiteRaさんの、こちらのイベントでの向井蘭先生のお話が、とっても面白かったのです。
この日も、午前中、向井先生が関わられてたのは、会社のお金を社員が使い込んじゃった問題。
「人間は多額の現金を前にしたらおかしくなってしまう」
というお話がとってもリアルでした。
実は、身の回りで、会社のお金を10万程度ちょっと使ってしまって、あわてて賞与で埋めたという話を、又聞きで聞いたことがあります…
えっバレないの?!と思ったのですが、20年ほど昔の話らしいということで、まだまだ現金がメインで、帳簿がちゃんとしていれば多少の現金は短期間なら気づかれなかった、ということでした。
宮沢りえさんが横領犯を演じる、この映画のお話も出ました。
世間一般では、横領するのは個人に原因がある、ということから、横領できてしまう属人化している仕組みに問題がある、というほうに認識が変わってきていると思いますが、ダブルチェックや長めのバカンスという仕組みより何より、「現金」の魔力を封じることが必要なのかもしれません。
そう思っていたところ、Voicyで杉村太蔵さんが、
「政治とカネの問題、諸悪の根源は「現金」」
とし、
「クレジットカード1枚渡せば一撃で透明性が高まる」
と述べられていました。
これは使途不明金についての話で、払うのはクレジットカード、入金してもらうのは銀行振込、と徹底すれば、一発で透明になるとのお話に、たしかに!と膝をうちました。
政治家含め、組織で現金で授受することそのものが、もはやリスクなのです。
どんなにきちんと運用しようとしていても、現金が絡む限り、100%は無理がある。
そういうリスクを排していなければ、何を言っても、言い訳にしかならないのではないでしょうか。
今どきは、振込もネットでできますし、あの赤い羽根募金も、PayPayでできる時代です。
「小口現金」の範囲を極力狭く、できればゼロにしてすべて請求書払いかデジタル払いにしてキャッシュレスにして、現金を扱う機会をなくすことこそ、組織でのお金の流れ問題を解決する早道かもしれません。