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年末調整、システム利用していない会社が6割~労務SEARCH編集部調査
1月も終わり、源泉徴収票の配布が完了し、年末調整の還付徴収を1月に行った会社も計算を終えて、年末調整が急速に過去のことになっていく時期かと思います。
ですがちょっと待って。
今のうちに年末調整について振り返って、来年に向けて心づもりをしておきませんか?
特に、2024年まで紙で行っていた場合は、2025年の年末調整は法改正が予測されるため、システムを導入するいいきっかけかもしれません。
システム導入するなら社内決裁は夏場ごろ。
今から動いておけば先の負荷が減らせます。
こんなお話をするのも、年末調整にシステムを利用していない会社がまだまだ半数以上、6割以上あることが、調査からわかったからです。
20代以上の男女300名を対象にしたアンケートの結果は、以下のような結果が興味を引きます。
まずは上で触れた、年末調整システムを利用しているかどうか。
年末調整システムの広告宣伝をみていると、かなり広がっているのではというイメージを持ちますが、この調査によると、まだまだという感じのようです。
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また、こちらも興味深い結果でした。
会社としては、社員への情報提供方法は、なるべく手間のかからない、マニュアル動画視聴やメール送信を行いたいところですが、社員からのニーズは
「紙の資料の配布」
「個別での質問対応」
がトップ2という結果に。
「伝わる」ことを重要視すれば、面倒ですが、手間をかけるところなのかもしれません。
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また、こんな社員側の本音も、調査から浮かび上がります。
・年末調整の目的や手続きについて、「ある程度理解している」は54.3%、「よくわかっていない」が28.7%
・年末調整で提出が必要な書類を「なんとなく把握している」人が71.7%、「全く把握していない」人は8.0%
・年末調整における提出書類の記入方法を「ある程度理解している」が56.7%、「よくわかっていない」が28.3%、「全くわかっていない」は4.0%、「よく理解している」は11.0%
わが社の状況はこの調査結果と比べてどうでしょうか。
人数はそんなにいないから紙でも問題ない、という会社もあるかもしれませんが、最近は法改正もあいつぐことと、システムもだいぶお手頃な価格からあるため、ちょっと検討してみるのも一手かもしれません。