【年末調整】今年は家族の時給と働いている時間のチェックが必須!
年末調整のシーズン、真っ盛りかと思います。
配偶者や、高校以上のお子様を扶養にいれている人は、時給と労働時間の伸びを今のうちに「必ず」家族本人に確認しておきましょう。
その理由は、人手不足で、時給の伸びがものすごいからです。
2024年の現段階での平均時給は、2023年と同様、平均で、前年比で約50円上がっています。
約50円時給があがるということは、配偶者控除や扶養控除をうけられるラインである「103万円の壁」に照らせば、こういうことです。
・2023年:時給1,203円
103万円を超えるラインは、
年間で856時間
月で71時間
・2024年:1,244円
103万円を超えるラインは、
年間で828時間(△28時間)
月で69時間(△2時間)
つまり、「働いている時間は去年と同じくらい」でも、時給があがれば、収入はかなり違ってくるのです。
人手不足により、アルバイト先で頼まれて少し長めに働く等の事情があったら、なおさら、年収はあがっているはずです。
年収103万円を超えていて、本来ならば税金の扶養親族にすることができない家族について年末調整で扶養に入れてしまうと・・・恐ろしいことが起こります。
2,3年後に税務署から会社経由で「扶養是正」の指導がきて、追加で所得税を徴収されることになるのです。
特に、大学生がアルバイトで、103万円を超えてしまった場合は、大変です。
その年の12月31日現在で、19歳以上23歳未満の「特定扶養親族」は、扶養親族のなかでも最大の63万円の控除となっているからです。
つまり、63万円分、税金がかからないはずが、かかってしまうわけです。
仮に年収500万円だと、税率は20%になるので、ざっくり計算で13万円近く追加で徴収されることになります。
大変ですよね。
まだ年末調整には間に合いますので、扶養に入れている大学生のお子様の年収を確認していないかたは、急ぎ、確認することをおすすめします。