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「マネジメントゲーム(戦略MG)」は決断の訓練になる

今日は「マネジメントゲーム(戦略MG)」を体験してきました。

「マネジメントゲーム(戦略MG)」は、対面で行う会社経営シミュレーションです。
4~5人のグループで、それぞれが一つの会社の経営者となり、ひとつの社会を共有して、ビジネスの意思決定を行います。

1年を28分に見立て、順番に意思決定カードを引いて、製造業や飲食業の経営をシミュレーション。
1年が終わると決算を行い、資本金や売上高を競います。

マネジメントゲームでもっとも学びになった点

このゲームから特に学んだ点は3つです。

1.素早い意思決定が求められること
2.チャンスがあれば積極的に飛び込むこと
3.予期せぬアクシデントは起こるものと織り込むこと

1.素早い意思決定が求められること
マネジメントゲームでは、決められた順番で「意思決定カード」を引きます。
製造業のシナリオでは、材料の購入や設備投資、製品の投入、人材の採用、広告、研究開発、そして商品の販売などが行えます。

重要なのは、プレイヤー同士の動向やタイミングを見極めつつ、スピーディーに決断することです。
じっくり考える時間はありません。
もし時間をかけて決めたい場合は、1回意思決定を休む必要があります。

これが、限られた時間の中で即断即決をする訓練になります。

結果として「あのタイミングで買っておけば…」「売り時だったのに」と気づくこともありますが、そういった失敗からこそ多くを学べるのです。

2.チャンスがあれば積極的に飛び込むこと

他のプレイヤーが商品を販売するときは、それに参加できるルールがあります。
通常、アクションを起こすには意思決定カードが必要ですが、他のプレイヤーが販売を行う際にはカードなしで参加できるのです。

うまく価格交渉すれば、自分が販売のチャンスを手に入れることも。
もちろんすべての販売機会に参加するのが得策とは限りませんが、目の前のチャンスに飛び込むことで、ビジネスチャンスを増やす訓練になります。

3.予期せぬアクシデントは起こるものと織り込むこと

「意思決定カード」には、「リスクカード」を引く指示もあります。

このカードには、期待外れのリスクや予期しないチャンスが記されています。
たとえば、独占販売のチャンスや研究開発の成功、逆に火災や盗難、社員の退職などです。

「なんでそんなことに」と嘆いている暇はありません。
現実と同じく、起こったことは起こったこととして、きっちり対処していく必要があります。

どんな事業でも、事業どころか毎日の生活でも、そんなアクシデントはつきものです。
このゲームは、ビジネスや日常において不可避なアクシデントへの対応力を養う訓練でもあります。

すべての人に体験してほしいゲーム

私は、マネジメントゲームは経営者の疑似体験ができるという評判を聞いていたので、ずっと参加してみたいと思っていました。

今回はじめて参加させていただき、これは、すべての人に体験してほしいゲームだと思いました。

理由は、自分が会社の経営者として「当事者」になれるからです。

一緒に受けたグループのメンバーには、
「社長ごめんなさい、経理課長ごめんなさい、理解不足でした」
という感想を口にされる方もいました。

このゲームで「経営」を体験すると、世の中を回してくれている経営・経済について、無責任な批判はしにくくなるのではと思います。

私たちは、それぞれが自分の人生の「経営者」です。

会社のことであれば、上長の意思決定に従うしかないかもしれませんが、自分の人生における意思決定は、他人に任せることはできません。

その感覚を取り戻すためにも、このマネジメントゲームは有用だと思いました。

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