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【今日のニュースの元ネタ】2022年給与は増えたが物価高で実質目減り
「去年の「実質賃金」前年比0.9%減、給与は2.1%増」という見出しのニュースが、今日はあちこちで取り上げられています。
これの元ネタは、本日公表された「毎月勤労統計調査」の令和4年分結果速報です。
「毎月勤労統計調査」とは、国、厚生労働省が行なっている調査で、調査のなかでも重要な基幹統計調査とされているものです。
雇用されているひとの給与や労働時間、パートタイマーの比率などの雇用状況の変化について、全国的に、また都道府県別に毎月調査しているものとなります。
その調査の、2022(令和4)年1年を通しての集計が公表されたというわけです。
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これが、公表された資料となります。
ニュースの「給与は2.1%増」は、上の資料の1賃金、(1)現金給与総額の326,157円(2.1%増)、「実質賃金」前年比0.9%減は、(4)実質賃金指数の0.9%減のところです。
お給料の金額そのものは上がったにも関わらず、そのお給料で買えるものは少なくなっている、ということが、リアルにわかる数字です。
資料には、もっとわかりやすいこんなグラフもあります。
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このいちばん太い線、「実質賃金」がポイントなわけです。
賃上げの機運が高まっていますが、給料の額面だけが上がっても、物価高においつかなければ生活の実質は変わりません。
実質はどうなってる?までがチェックです。