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日本の医療費45兆円の内訳〜2021年度国民医療費の概況
厚生労働省より、2021年の国民医療費についてのレポートが公表されました。
これは、2021年内の、医療機関等で傷病の治療にかかった費用、たとえば、医科診療や歯科診療にかかる診療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等のうち、健康保険が利用できるものを、実際に推計したもの。
健康保険が利用できるということは、それなりの効果が認められた診療なので、最先端の高額な治療などは含まれていません。
2021年の医療費、どのくらいの額だと思いますか?
答えは、45兆円。
新型コロナウイルス関連の医療費増加も影響し、45兆円超えははじめてとのことです。
令和5年度予算の税収予測が69兆円なのを考えると、その数字の大きさがわかります。
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公表された資料の、このグラフにあぜんとしてしまいました。
2010年ごろは、まだ35兆円を超えたところで、40兆円に届いていません。
それが約10年で10兆円増えているわけです。
医療費の伸びは、急激です。
2021年の総医療費約45兆円のうち、年齢層による分類もでています。
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これをみると、45兆円のうち17兆円、38%が75歳以上であることがわかります。
いわゆる団塊世代、1947(昭和22)年~1949(昭和24)年生まれは、今年2023年時点で74歳~76歳になる人です。
つまり、団塊世代は2021年にはまだ75歳以上としてカウントされていない状況で、この数字ということです。
この医療費の伸び具合では、そのうち税収に匹敵するような金額になるかもしれません。
そうならないよう、そして何より自分がやりたいことができる身体でいられるよう、予防、未病対策をしっかり取っていかねばと改めて思います。