厚労省の学び直し(リスキリング)対策 11月は「人材開発促進月間」、同月10日は「技能の日」 #0229/1000
厚生労働省の月刊広報誌「厚生労働」(Webでも読めます)11月号では、国が行っている人材開発促進支援策を紹介しています。
今回の中心はハローワークが行なっている公的職業訓練について。
主に失業者にむけてのものですが、じつは、在籍者向けもあります。
失業者向けは3ヶ月から2年の訓練期間、次の職業選択が豊かになるようしっかり学びの期間がありますが、在籍者向けはおおむね2~5日と短期。
短いかわりに、未経験者向けではなく、今持っているスキルをより高めたい、という人向けとなっています。
学びの場の中心となるのは、各都道府県にあるポリテクセンター。
もとは「職業能力開発促進センター」というかたいお名前だったものの愛称がポリテクセンターです。
Polytechnic(ポリテクニック)」は、工科学校、高等専門学校などを指す言葉。
それだけに、在籍者向けの講座をのぞいてみると、目立つのは理系の科目です。
たとえば埼玉のポリテクセンターはこんなラインナップ。
在籍者は有料ではありますが、旋盤加工コースだと4日間、24時間ぶんの授業で31,000円。
しっかり学べてこの金額は、さすが公的職業訓練。
ほかにも文系も安心の「共通」コースもあり、「なぜなぜ分析による製造現場の問題解決」が2日間で8,500円、製造現場で活用するコーチング手法が3日間で22,000円など。
企業で申し込めば、人の代替も可能です。
なんと、やりたいと思えば自分の会社向けにセミナーのオーダーメイドをお願いできる仕組み、オーダーメイド型セミナーもあります。
人的資本が注目される時代、費用がなくても研修を増やせる手立てになりそうです。