実質賃金12ヶ月連続マイナス、では我が家はどうか?を調べる
毎月のお給料や労働時間のうごきを教えてくれる厚生労働省「毎月勤労統計」3月分の速報が公表されました。
注目すべきポイントは、実質賃金が12ヶ月連続マイナスということ。
実質賃金とは、労働者が実際に受け取った給与である「名目賃金」から、消費者物価指数に基づく物価変動の影響を差し引いて算出した指数です。
労働者が実際にもらったお給料の金額(名目賃金)ではなく、そのもらったお給料でどれだけ物やサービスが買えるかを示す数字のため、名目賃金の金額がいくらあがっても、物価がそれ以上あがったら実質賃金はマイナスとなります。
今月の毎月勤労統計で発表された推移グラフをみると、名目賃金と実質賃金はだいたい連動していますが、物価の値上がりが騒がれるようになった令和4年をみると、名目賃金はあがっているのに実質賃金がさがっているのがわかります。
このように、お給料の値上がりが、物価の値上がりを超えないと、従業員としては生活が楽にはならないわけです。
実質賃金が12ヶ月連続マイナスはなかなかきついニュースですが、忘れてはいけないのは、これは平均値であるということです。
お給料はもちろん、消費者物価指数でさえ、個人差があります。
消費が値上がりが大きいものにかたよっていれば、物価高の影響を大きくうけますが、自分が値上がりがそれほどでもないもの中心に消費しているのであれば、世間で騒がれているほど、自分の実質賃金は目減りしていないということになります。
では、どうすれば自分の家計への物価高の影響を知ることができるでしょうか?
全く正確にではありませんが、おおよその傾向がわかるこんな優れものを、日経新聞が用意してくれています。
住宅ローンや通信・光熱費、食費などを入力していくと、自分の家計のインフレ率がわかるというもの。
早速私も仮にやってみました。
すると、日本の平均よりはインフレしていない様子。
車やバイクをもっていないのが幸いしているのかもしれません。
平均値は平均値で気にするべきですが、自分の足元もしっかり押さえておきたいもの。
そんな時に活用できるツールです。
今日のアイキャッチは画像生成AIアプリStableで作成しました。
リクエスト「物価が高い!困っている!が伝わるイメージ」
このリクエストからなぜこの画像?と思いながら採用。