【日常雑記】自分、ナイスアフォーダンス!〜夫婦げんかの前にインサイドアウトしよう
今朝、自分に「ナイスアフォーダンス!」と声をかけたいインサイドアウトな出来ごとがありました。
アフォーダンスとは、認知心理学の考えかたで、人間にある行動をうながす環境のこと。
※以下のリンク先に詳細説明
アフォーダンスは、「afford」(~ができる、~をあたえる)」が「-ance」で名詞化された造語で、見るからに人に「座る」ことをアフォードしている椅子、「引く、まわす」ことをアフォードしている取手などを指します。
男性便器に的を描くことで、周囲をよごさず利用してもらうという例も。
つまり、本人に明確にそうしようという意図がなくても、ついそうしたくなるよううながす環境やデザインなどのことをいいます。
今朝、偶然からですが、アフォーダンスが夫婦げんかが勃発をふせぐという出来ごとがありました。
それは、私が昨晩やかんをカラにしておいたこと。
うちは、珈琲をいれるのは連れ合いの役目で、朝やかんをに火にかけるのは連れ合いのことが多いです。
ですが、連れ合いは、やかんのなかの水が昨日からの水かどうかを気にすることなく、そのまま沸かしはじめるのです。
私としては、珈琲はやはりくみたての水を沸かして飲みたいもの。
ですが、以前、「朝なんだからちゃんとくみなおそうよ」と口を出し、けんかになったことがあります。
そんなことで?!
そんなことで。
それならば私が沸かせばいい、と思いなるべくそうするのですが、他の家事のかねあいもあり、先に手を出せないこともあります。
そして、
「ああ、今朝もやかん競走間に合わなかった…」
と、ひとりもんもんとする始末。
連れ合いには競争相手とさえ思われていないというのに。
ところが今朝、何があったか、洗濯物を運ぶ私の耳に聞こえてきたのは、連れ合いがやかんに水をくむ音。
なんと、彼にどんな心境の変化が?!
と思って思い出したのは、昨晩、私がやかんをカラにしたことだったのです。
正確にいえば、寝る前にのむ白湯をわかそうと思ったら、やかんがカラで、のむ分だけ沸かしてのんでカラにしたのでした。
そうか、やかんがカラなら、くまざるを得ないんだ…!
考えればごくごく当たり前のこと。
そこに思いいたらなかったのが恥ずかしいくらいです。
夜に私が白湯をのんだあと、やかんをカラにしておく。
そうすれば、ひと言も口出すことなく、連れ合いはくみたての水で珈琲をいれてくれる。
なんと素晴らしい計画でしょう。
相手に自分がやってほしいことを、言って相手にやらせようとするのではなく、相手が気がつかずにやってしまうように、アフォードする。
自分が動いて相手を変える、つまりインサイドアウトです。
つぎのけんかの種を見つけたら、けんかをする前に、なんとかアフォードできる方法がないかを探りたいと思います。