両立支援コーディネーター基礎研修でまなんだこと① 仕事と治療は両輪
1.両立支援コーディネーターに興味をもった理由
「アドバンス・ケア・プランニング」(人生会議)を社会保険労務士として学ぶうちに、これからはますます両立支援が重要になってくるとの思いを強くしています。
両立支援とは、病気や育児・介護などで、これまで通り仕事を続けるのが難しくなったひとを、仕事を続けながらもうひとつにもしっかり向き合えるようサポートしていく活動のこと。
両立支援が重要だと思う理由は以下の3つです。
男は仕事、女は家庭、という役割分担がなくなりつつあり、仕事に全振りできる人が少なくなっていること
超高齢化社会で、働き続ける高齢者も一緒に社会を支えていく世の中になってきていること
人生100年時代で、ずっとやりがいを持ち続けたい人が増えていること
仕事をする人が増え、高齢者が増えてきている以上、その両立が課題になるのは必然です。
そのなかでも、病気治療との両立をメインにサポートしていく資格に、「両立支援コーディネーター」があります。
2.両立支援コーディネーターとは
両立支援コーディネーターとは、「主治医と会社の連携の中核となり、患者に寄り添いながら継続的に相談支援を行いつつ、個々の患者ごとの治療・仕事の両立に向けたプランの作成支援などを担う」と、労働者健康安全機構のサイトでは説明されています。
「両立支援コーディネーター」になるには、1年に7回ほどの養成講座(すべてWEB)を受講することが条件。
費用は無料で、人気の資格のため、抽選になるときもあるようです。
今回、令和4年度第6回の研修を受けられることになり、今週から動画の視聴を始めました。
研修は、以下のラインナップの動画視聴と、動画視聴を終えた者が受けられるWEBライブ講習の2段階で行なわれます。
今日は、動画研修の最初の2本について学びました。
3.今日学んだこと~治療の重要性をもっと意識する
今日学んだ資料には、「治療と仕事の両立支援の定義」が、こう記されていました。
仕事を理由として治療機会を逃すことなく
治療の必要性を理由として職業生活の継続を妨げられることなく
適切な治療を受けながら生き生きと働き続けられる社会を目指す取り組み
「仕事を理由として治療機会を逃すことがない」、これが最初に来るのが、私にとっては今日一番の学びでした。
「職業生活の継続を妨げられることなく」をこれまでメインに考えていたからです。
ですが、治療はいつ終わるか予定がコントロールできないもの。
受けるべきときに会社に遠慮して受けるべき治療が受けられない、ということも防ぐべきことです。
今回の講義で、自分が治療への認識を深めなければいけないことを感じました。