社会保険労務士の夢とリアルがよくわかる〜できることの大きさと開業社労士の売上・収入
社労士の学校MANABIYAのプレセミナー、岡佳伸先生の回に行ってきました。
社労士の「こんなことができる」の夢をつづる全国社会保険労務士連合会のリーフレットと、顧問先件数・売上などがわかる大学の調査等資料がリアルで内容もゆたかなのはもちろん、その場でしか聞けないお話ももりだくさんで、学びになり、かつ、非常に楽しい時間でした。
資料① 社会保険労務士制度紹介冊子
紹介されていた資料のひとつめは、全国社会保険労務士連合会が出している「社会保険労務士制度紹介冊子」です。
不勉強ながら、私はこの冊子の存在を知りませんでした…。
この冊子には、社会保険労務士ではない人の目に魅力に映るだろう社会保険労務士の仕事がまとめられています。
ですので、自分は何のために社会保険労務士になろうと思ったんだっけ、という「そもそも」に出会えることも。
私は、この「未然防止」に惹かれたことを思い出しました。
会社と社員と、決定的に何かがすれ違って裁判になってしまったら弁護士の出番になりますが、そもそも裁判にまでいかないようにするためにできることが、社労士にはあります。
事件は未然に防がれて起こらないわけなので、目立ちませんが、この「当事者の心身に大きな負担」になることが起こってしまったら、取り返しがつきません。
未然防止。
心にあらたにメモしました。
資料② 専門士業の「専門性」形成のモデル構築:社会保険労務士を手がかりとして
この資料は、弁護士以外専門士業の「専門性」とはどのようなものかについて、社会保険労務士を主対象として調査し、まとめたものです。
社労士を開業社労士と勤務社労士に分け、その収入までリアルな数字がわかる貴重な資料でした。
開業前のわが身としては、非常に気になる顧問先ってだいたい何社くらいなの?も、中央値が10社〜20社くらいだとわかります。
岡先生によると、このあたりまでが、ひとりでやれる範囲だということ。
そして、収入では面白いことがわかりました。
こちらが、開業社労士の売上と、売上から経費をひいた実収入。
売上は500万円〜700万円が中央値で、収入は400万円〜500万円が中央値。
一方、会社員として社労士業務を行なったり、社労士としての届出だけしている会社員である勤務社労士はというと、中央値が600万〜700万円。
これを開業社労士の実収入と比べると、勤務社労士のほうに軍配が上がります。
ですが面白いのは、この先。
収入の多さ少なさについては、勤務社労士も開業社労士も、約6割が「少ない」「どちらかというと少ない」となっていますが、金額からいったら低めの開業社労士のほうが「ちょうどよい」の割合が多くなっています。
そのうえ、「社労士としての仕事満足度」ということでは、「満足している」「どちらかというと満足している」が、勤務社労士は4割弱なのに対し、開業社労士は6割近くになっています。
もちろん、収入はある程度は必要ですが、「仕事に満足している」と感じたい私にとっては嬉しい資料でした。
素晴らしい資料も、そのうえをいく「ここだけ」話も、岡先生には感謝、感謝です。
ありがとうございました!
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