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健康経営で人的資本開発を #0058/1000

どうしたらメンタル不調の人が楽しく仕事できるか?から「健康経営アドバイザー」へ

チームメンバーにふたり、メンタルに問題をかかえている人がいる。

どうしたら彼らが仕事の楽しさを感じながら復調できるだろうか。

そんなことを考えながら、メンタルヘルス・マネジメント検定のラインケアの勉強をしている、と話したら、「健康経営アドバイザーテキストなんていうものもありますよ!」と教えてくださったかたが。

「メルカリにもある」と素敵な情報もいただき、早速確認したら、2019年版のものが700円でありました。

今日はこの「健康経営アドバイザー」と、その中身についてお話したいと思います。

「健康経営アドバイザー」とは

サイトにはこう紹介されています。

健康経営アドバイザーは、健康経営の必要性を伝え、実施へのきっかけを作る人材を育成するための研修プログラムです。経済産業省からの委託を受けて2016年に誕生し、これまでに延べ3万人以上が受講しています。

「健康経営アドバイザー」になるには、オンライン研修を受け、修了し、効果測定にて一定の基準に達すればよいそう。

認定証もダウンロードできるとのこと。

一度認定されれば、2年間有効で、更新には研修を受け直す必要があるそうです。

「健康経営アドバイザー」認定を受けたら、テストやワークショップを行なうことでとれる、さらに上位の資格「健康経営エキスパートアドバイザー」もあります。

違いは以下のとおりです。

健康経営アドバイザー
日本が抱える構造的な課題など健康経営に注目が集まる背景、健康経営への取り組みがもたらすメリット、具体的に実践する際のポイントなどの基礎的な知識を学ぶ、インプット

健康経営エキスパートアドバイザー
健康経営に取り組む中小企業に対し、健康経営に取り組む上での課題を抽出・整理した上で、その課題解決に必要な取り組みを企業等に提案するとともに、その実践を具体的にサポートするアウトプット

たんに知識の深さ広さではなく、インプットとアウトプットに分かれているので、学びのモチベーションがあがりそうです。

目指す方向性で「ああっ!」と思ったこと

テキストはまだ読み始めですが、冒頭の「健康経営の考え方と定義」に以下のような記述がありました。

健康経営とは、従業員等の経営管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する経営手法です。
従業員等の健康増進や労働衛生等への取り組みにかかる支出をコストではなく、経営的な投資として前向きにとらえることです。

テキスト第一章(1)健康経営とは

コストではなく、投資と考える。

ここのところ私が気になっている、「人的資源」から「人的資本」へ、という考え方にどんぴしゃりです。驚きました。

「人的資源」から「人的資本」へについて、最近読んだものではこの記事が熱かったです。

人的資源管理(Human Resources Manage ment)から人的資本開発(Human Capital Development)へ。

ここで注視すべきは、ヒトが資源と考えられている点だ。資源とは、エネルギー資源、炭素資源などのように、今ある状態や今の価値を把握する際に用いられる言葉である。つまり、現在の価値をいかに効果的に利用するかが重視されている。

これに対して、人的資本(Human Capital)は、知識や技能を習得している人材が経営の重要な価値であると捉える。資源でなく、資本としているのは、人材が知識や技能をアップデートし続ける、つまり、投資対象としてリターンを生み出す存在であると捉えられている点にある。

人的資源が現状価値の適切利用であるのに対し、人的資本は未来価値の投資利用を重視しているといえる。

これまでとこれからの明確な対比。

しびれませんか?

「健康経営アドバイザー」テキストには、このあと、高齢化社会から高齢社会へ、そしてさらに超高齢社会へ、という日本社会の変化が書かれています。

健康経営で人材が知識や技能をアップデートし続けることができる環境を整えることで、雇用義務のある中高齢者を、投資対象としてリターンを生み出す存在にする。
主体的にいえば「リターンを生み出し続ける存在になる」。

円安や人口減少など、暗い話が多いなか、すすめていく価値のありそうな道なのでは、と私は思いました。

いまはまだ抽象的なイメージですが、ではどうするか、をテキストを読みながら考えていきたいです。

もちろん、メンタルヘルスマネジメント検定も!


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