年末調整に使う保険料控除証明書の季節、ご注意を #0201/1000
10月になって急に気温も下がり、秋も深まってきました。
金融リテラシー関係で10月といえば、年末調整や確定申告を気にしなくてはいけない季節です。
なぜなら、生命保険や損害保険に入っている人には、年末調整や確定申告で所得税を低くするために必要な「保険料控除証明書」が届く季節だからです。
1.郵便で届く「保険証控除証明書」に注意!
たとえばチューリッヒ保険会社のサイトでは、早くも9/1に、10/11から発送しますとのアナウンス記事が載っていました。
郵便で届く保険料控除証明書は、封書の会社もあれば、圧着はがきの会社もあり、さまざまです。
これを受け取りそこねると、所得税がかかる対象の金額を低くする「保険料控除申告」ができません。
会社員の場合は、だいたい11月ごろに「年末調整の書類を出してください」と会社からいわれ、保険料控除証明書をそろえることになりますが、そのときにないと悲劇です。
なぜなら、再発行もできますが、かなりの時間がかかり、会社の年末調整の締め切りに間に合わない可能性もあるからです。
その場合は確定申告をすればよいことですが、なかなか腰が重いというかたもいるのではないでしょうか?
「そもそも紙が郵送で来るからどこかにやってしまうんだ!」というかたには朗報があります。
控除証明書は、いま、電子になりつつあります。
電子になれば、到着を気にすることも、なくすこともありません。
そして、だんだん、保険料控除証明書の電子対応を行なっている生命保険会社・損害保険会社も増えています。
2.控除証明書を電子で対応している会社はどのくらい?
金融庁HPに載っている生命保険会社免許一覧で確認すると、今年8月段階で生命保険会社は42社。
損害保険会社は55社です。
そのうち、電子で対応しているのは、国税庁HPによると、
・生命保険会社が42社中19社
・損害保険会社が55社中11社
です。
「電子」というと申告もすべて電子で行なわなければいけないように思えますが、実は、そういうわけではありません。
国税庁の以下の説明のように、受け取るのは電子で受取り、紙で出力して提出することもできるのです。
つまりは、電子で申告しなくても、「そろそろ届くかな」と郵便で気にしたり、書類をなくして再交付したり、会社に持って行き忘れることもなくなるのです。
毎年、電子対応の保険会社は少しずつ増えていっています。
これから生命保険に加入することを検討している人は、自分の事務をラクにするために、電子対応しているかも選ぶポイントになるかもしれませんね。