副業している人は10%未満、その就業形態はパート✕パートが多く、複数回答の罠も?
1万人超を対象にした「副業者の就労に関する調査」(2022年実施)の結果が、労働政策研究・研修機構ホームページで公開されました。
副業している人の割合のほか、副業の就業形態、その目的などが集計されています。
副業実施者は、10%未満。
女性が多い傾向です。
これとともにあわせて確認したいのが、本業と副業の就業形態の組み合わせです。
本業も副業と非正社員、という組み合わせが30%以上といちばん多くなっています。
とすると、「本業」「副業」というよりも、複数仕事をする必要があるのではないか、と思われます。
この調査では、1ヶ月あたりの収入や、副業する理由についてもデータがあります。
副業する理由を見ると、上位からこのようになっています。
1.収入を増やしたいから
2.1つの仕事だけでは収入が少なくて、生活自体ができないから
3.自分が活躍できる場を広げたいから
3は副業にポジティブな理由に思えます。
ですが、この項目は複数回答が可能となっています。
この調査は、この複数回答だけではなく、「もっとも」と縛った質問もしており、それによると、3位の「自分が活躍できる場を広げたいから」は10%を切っています。
最近、「副業」が流行りと言われることもありますが、この調査を見ると、ひとつの仕事では充分な生活費が得られないために、やむを得ず複数働いているケースが多いことがわかります。
また、複数回答が、問題を見えにくくすることも。