明日死ぬとしたら、あなたは未と済どちらのタイプ?
「明日死ぬとしたら何をする?」
唐突にすみません。
ですがこれは、常に、心の片隅に置いておきたい問いです。
時を極端にまでせばめることで、自分の気持ちがシンプルになり、核に気がつけるからです。
今回、何かのご縁なのか、同じタイミングでこの問いに出会いました。
これは考えるタイミングなのかも?と、まずはA4メモ書き(©︎赤羽雄二さん)を手始めに考えてみました。
※A4メモ書きとは?というかた、詳しくはこちら。おすすめです。
結果わかったことは、いざ終わりが目の前になったら、私は「やったことのないことをやっておきたい」よりも、「これまでをかみしめたい」と思うんだ、ということです。
「あそこに行きたかったから行っておきたい!」「あれをやったことがないからやってみたい!」という人もいると思います。
それはそれでとっても素敵。
でも私は、そうして体験することそのものよりも、それが自分のなかに散りつもったものを、あとでかみしめるのがどうも好きなようです。
未=まだなこと、のほうに気持ちがいくか、済=やったこと、のほうに気持ちがいくか。
その人によって違うでしょうし、もしかしたら、私も今後「未」を選ぶときがあるかもれません。
「明日死ぬとしたら何をする?」の問いがいくら大事だからといって、毎日自分に投げかけて答えを得るのはなかなかハードルが高いことです。
それに、そんなに毎日やっていたら、大事な問いがすりきれて、自分の奥底に問いかけることができなくなりそうです。
でも、自分が「未」タイプなのか、「済」タイプなのかをなんとなく掴んでおくと、いざ切羽詰まったことが起こったときも、1本の、すがれる立派な藁になってくれそうな気がします。
2024年2月9日の私の、「明日死ぬとしたら何をする?」への回答はこうです。
まずは、これまでたくさん楽しいお付き合いをさせていただいた人にメールかお手紙でお礼を送りまくる。たくさんの感謝の言葉を伝える。
それから、家族と食事をする。
外食でもいいし、おうちごはんでもいい。
昔の懐かしい話をたくさんする。
残りの時間は、ひとりで、大好きな小説を読む。
大好きな作家さんの、何度も読んでいる大好きな本。
有栖川有栖さんの『鍵の掛かった男』などの火村シリーズに『双頭の悪魔』の江神シリーズ、銀河英雄伝説、十二国記。
その世界にひたりながら、世を去れたら、悔いなし。