骨折入院③ 術後・初めてのトイレ

手術直後は脊髄麻酔で下半身の感覚は全くありませんでした。しばらくすると、ケガをしていない左足の感覚が戻ってき、右足が動かせるようになったのは3時間後の夜中2時くらいだったでしょうか。

動かすといっても、矢倉が組まれていて、貫通しているパイプによって足首は固定されているので、動かせる部分は少ないのですが。
矢倉については「骨折入院」の画像を参照ください。

指はぴよぴよと動きます。膝から下を持ち上げることもできました。おそらく、普通は痛くて持ち上げられないのでしょう。
「あら、すごいですね、そんなに高く上がるの?」などと言われて、ちょっと嬉しい。

麻酔が切れるタイミングで痛みが出るかもしれないと言われていましたが、患部は大丈夫でした。ただ、ただ、パンパンに浮腫んでいるのがつらいことです。
そして、患部よりも膝・太もも・腰など、他の部分がだるくて、どうにもなりません。寝返りはできないので、自分で調整できず、痛み止めの点滴を入れてもらいました。おかげで、なんとか気分も落ち着き、眠ることはできませんでしたが、とにかく朝を迎えました。

朝になり院内が活気づいてきます。
「もしかして、私にも朝食が出るのかも…」と期待している自分がおかしい。救急搬送とはいえ、入院するのですから食事は出るでしょう。
食事は出ました。もうメニューは忘れてしまったけれど、しっかり食べましたよ。

昨日搬送されてからずっと、付き添ってくれた看護師さん(?介護士さん?)が、「食べて、食べて」とラーメンをすするような仕草で元気づけてくれたのが嬉しくて。この、ちょっとした思いやりの声かけが、患者を安心させるのですね。「ああ、食べていいんだな」と、昨日昼食以来の食事をありがたく食しました。

さて、空腹が満たされると次なる心配ゴトが持ち上がります。食べたら次にくることはアレですからね。

。このときの自分の一番の心配ゴトを会話形式で書いてみます。

私「今そうだというわけではありませんが、(大)を催してきたら、どうしたらいいですか?」
看「車椅子が使えればトイレで…、だめなら、それなりに何とでもなりますよ。とりあえず車椅子に乗れるかやってみましょうか?」
私「はい!」

足を上げれるからということで、車椅子を試してみることに。初日に車椅子を使える人は少ないのかもしれません。時間はかかるけれど、車椅子に移ることはなんとかクリア。

私「あの、頑張って車椅子でトイレまで行ったとしても、出るかどうかわからないから…」
看「?」
私「薬品を使ってもらえないでしょうか。何度も行くのはとても大変だし…」
看「ああ、それはいいですけど、とりあえずチャレンジしてみます?だめだったら、午後に薬品にしましょう」

こんな会話でわかっていただけたでしょうか?
本当に、初めての骨折入院は、普段なら思いもしないようなことが心配になるものですね。

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