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パンに対する態度

ハード系のパン、とりわけベーコンエピが好きな幼稚園児だった。

幼い頃はメロンパンとかカレーパンとか、典型のパン、「理解しやすい」パンを好く子が多い気がする。
少なくとも、メロンパンナちゃんやカレーパンマンに並ぶベーコンエピキャラは存在しない。


⚪️

単純に固い生地のパンとベーコンが好きなので、ベーコンエピは最高だ。

けれどもこの趣向に、周りの(とりわけ母親の)価値観が加わり、私とってベーコンエピは他人と自分を区別し優越感に浸る理由になった。私はアンパンマンに出てくるような簡単なパンにはハマらない。

そう、イケてる子供だと自負し始めたのだ。

⚪️

そんなことを、最近思い出した。

大人になれば自分が特別な存在でないと気づくもんだよ、と誰かが言っていた。

私は「まだ〇〇歳なのに」とか「若いのに」というように、年齢制限付きで褒められることがよくあった。

パンのセンスが良いんだ〜私は特別な存在〜と思っていた。
が、それは年齢にギャップがあったからこその評価を元にした解釈だった。
女子高生が酒のアテが好きだと言えば大人からの好感度が上がるのと同じだろう。

⚪️

けれども私自身に何ら変わりはない。ベーコンエピは美味しい。普通に。

他人からの評価に左右されていただけなのだ。褒められて、調子に乗っていた。

だから褒められてもその内容を疑うべきなのかもしれない。そういうと「素直に喜べよ自分」とも思う。(面倒臭い人間だな〜)

とにかく、解釈が重要なのだろう。
こういうことを説いている哲学者の本を読みたい。

終わり

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