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男主夢を始めた話

こんにちは。
MAYAと申します。

夢創作について日々思うことを書けたらと思い、noteを始めてみました。
今回は私の新たな試みの話です。

熱狂する推しの夢主を同性にした

昨年末、私はSNSで夢アカを作りました。

私にとって決して低くないハードル・躊躇いを超えるほどに、推しにとても入れあげていたのです。
今まで友人以外の誰かに夢を見せたことがない私にとって、新たな試みでした。
同時に、それと同じくらい、新しい試みを行いました。

男夢主の作成。

推しは男性です。
つまり、推しにとって同性となる夢主を作ったのです。

元々男夢主(BLD)専門だったわけではなく、女子夢主、歴代の推しに対して異性しか作ったことがありませんでした。

見た目はすんなり、でも性別は?

元がゲームのオリ主人公(シルエットのみ)だったため、その輪郭をなぞるようにしてデザインは生まれました。

プラス系のような、個性の薄い夢主の誕生。
前述の通り女主しか作ったことのなかった私は、

このまま性別を女にしよう。

“……そのほうが自然だし。”

そう想定していました。
でも、時が経つにつれ、このキャラは、

『男であるほうがしっくりくる』

と思うまでになったのです。

私自身の性自認

ここで少し、筆者である私自身のことを語ります。
私は「性別を明かす」ことが得意ではありません。
何かのアンケートで性別を聞かれたとき、出来れば「その他」に丸をつけたい。
タグや何かで「(夢)女子」と名乗るのがむずむずする。
私にとって、このある程度匿名性を保てるネット世界において、その性別を明かすことは、

決して自然なことではなかったのです。

同性を好きになったこともあります。
自分は同性愛者なのかな……そうぼんやり思っていましたが、よく考えると好きになる人に性の差をあまり意識したことがない気がしてきました。

そんなにハッキリ恋愛について本気出して考えてみたことがないので、しかと明言できませんが。

話を元に戻しますと、

今まで自分の身体の性が女性だったから、
女性として生きていて、周りからもそう思われていたから女主を作っていました。

けれども、

今回はじめて男主を作って、それにほとんど拒絶反応や違和感というものが無かったことに気づいたのです。

そして、もうひとりの自分が生まれた

彼(男主)には色々と願いを込めました。
感性・行動原理・思考回路が私であってほしい。
そして、現実を生きる私の悩みを、受け継いでほしい。
この身体のこと、この性のこと、彼にもひとしく悩んでほしいと思ったのです。

そして彼は、まるでねじれたパラレルワールドの存在になりました。

私が男の着物を着て生きていきたいように、
彼にはまるきり反転した望みを持たせました。
違う性であれば良かったかもと思いを巡らせた気持ちを、彼にも分け与えました。

個性のなかったただのアバターだった彼は、もうひとりの私になったのです。

終わり(たい)

推しのBL夢が見たくて、という願望よりかは

自分の性に消極的な私が、もし男性として生きていたら、どうだっただろう?

を彼には表してもらう。
そんな希望があり、私は生まれて初めての男主夢を始めました。
最初に「どうしても女性にしたい」という強い思いが生まれなかったことは、
「どうしても女性として生きていきたい」と思えない揺らぐ心に原因があるのかもしれません。

そして。

彼には今後様々な苦難があるでしょう。
惚れた人が同性。周囲の目。親の理解など。
「七難八苦を我に与えたまえ!」と願ったわけでもないのに。
彼が壁に突き当たり、傷つく姿を見るたびに、私もまた嫌なことと向き合うことになるかもしれません。
でも、彼を作ったことに悔いはないのです。
ねじくれたパラレルワールドを生きる、そんなもうひとりの自分の存在を通し、私は自分を客観視でき、救われている。
これからも、そう胸を張って云い続けたいと思います。

男主夢を始めてちょっと救われている話。

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