「子どもが『学校へ行きたくない』と言ったら」2024.6.9ミモザの花イベント開催
「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」の講演会イベント
「子どもが『学校へ行きたくない』と言ったら」を、開催しました。
日時 : 6月9日(日) 9時45分~12時15分
会場 : 阿佐ヶ谷地域区民センター
講演 : 東京都立府中療育センター小児科
栗原 亞紀 先生
参加者は63名でした。
今回は、発達障害の専門医の先生に講演をお願いしました。
不登校の子どもの中には発達障害やグレーゾーンも多く、
申込み受付の段階から関心の高さを感じました。
まずは、代表から、
・子どもは少しずつだけど成長していくこと
・今の状態が永遠に続くことはない
・子どもはエネルギーがたまれば動き出せる
・子どもが安心して過ごせる環境作りをしてほしい
……など、不登校を経験した保護者の立場から
簡単にお話させていただきました。
そして、本日のメイン 栗原先生の講演へ。
・子どもはなぜ学校に行きたくないのか
・家庭を居心地のよい場所にする大切さ
・学校の活動がつらいと感じる子どももいる
・インクルージョンについて
・特別支援教育の早期利用のすすめ
・社会的弱者がいじめを受ける構造について
・発達障害の診断や使用する薬
・生活習慣で気をつけること
できるだけ早めに特別支援教育を活用した方が子どもにとっては楽なこと、そして、早期に適切なケアをすることが
その後の生きやすさにつながることが理解できました。
また、医療の介入が必要な時期を逃さないことや
脳のしくみと薬の働き方など
とてもわかりやすく、お話をしていただきました。
子どもの立場に立った明解なお話に納得の連続でした。
続いてアドバイザーの先生の紹介。
いつも協力していただいている
フリースクール「フェルマータ」代表 大橋勲先生(右)と、
公立中学不登校支援員 小泉亘央先生(左)。
不登校の子どもを持った経験のあるボランティアを紹介したあと、
不登校を経験した大学生3名に登壇してもらいました。
・不登校になった経緯と現在の様子について
・不登校の間はどんなふうにして過ごしていたのか
・保護者にされて嫌だったことは何だったか
・高校からがんばろうと思ったきっかけは?
など、3名それぞれの経験から、いろいろな質問に的確に答えてくれました。
休憩を挟み、後半は小グループに分かれて懇談会。
やはり、発達障害への関心が高く、
多くの方が栗原先生のお話に耳を傾けていました。
また、今回は小学生の保護者の参加が多かったのも特徴的でした。
小学生の不登校も増えていることを感じます。
不登校経験者のグループでは、
大学生たちがしっかり話をリードしていて完璧!
不登校でも、やがてはこんなにしっかりするんだ、
という姿を見せてくれて、本当に頼もしいです。
ご参加いただいた方、ご協力いただいた方、ありがとうございました。
秋には「不登校の子の進学情報」を開催予定です。