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「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」7月お話会 2023.7.9  不登校経験者の話

ミモザの花~子どもの不登校を考える会」7月のお話会を行いました


参加人数は9名でした。

初参加の方も多く、不安を強く感じている方がいる一方で、長期間不登校だけど、そろそろ高校受験なので進路を知りたくて参加した、という方もいました。

不登校経験者に協力してもらった

お手伝いをお願いしたい

ミモザの花は、私を含めスタッフ3名で運営しています。

今回、そのうちのスタッフ1名が都合により、しばらく参加できなくなりました。2人だけでお話会を運営するのはなかなか難しく、ふと、不登校経験者の高校生や大学生に協力してもらおう、と思い立ちました。

やってくれる高校生・大学生を見つけるのも実は難しい

最初は、もう一人のスタッフの息子さんに頼んでみました。「気が向いたら行く」とのことでしたが、そのスタッフからは「息子はたぶん無理だと思う」との話も聞いていました。

「人の役に立つ」という経験をすると少し気分が変わるかも、と思ったのですが、もちろん本人のペースなので無理にとは考えていませんでした。

また、時期が来たら協力してくれるかも、と思っています。

結局うちの次男に協力をお願い

で、手始めに(?)今回は、うちの次男に協力をお願いしました。

次男は、小学校・中学校の不登校を経て通信制高校webコースを卒業し、現在は通信制大学1年生です。 

小学生のころから家にいるせいか、基本的に家から出ないのですが、ミモザの花のイベントなどはよく手伝ってくれます。

最近は、自分がお世話になったフリースクールのお手伝いに時々行くようになり、外出する回数が増えてきました。

基本外出しなかったので、外に出るとき着ていく服がなく(笑)、ここ最近は毎月のようにTシャツを買いに行っています。

まずは参加者全員で懇談

フリースクールについての情報交換

全員での懇談では初参加の方も多く、フリースクールの情報を知りたいという話が中心になりました。

フリースクールには行けている、という人もけっこういて、杉並区から通いやすいフリースクールについて、いろいろと情報交換をしました。

今回、杉並区以外の方も参加されていて、他の区の状況などを聞くこともできました。本当に、自治体によって対応はさまざまです。

住んでいるところによって、対応に差があるのは、本当に困ったものだと思います。

家から一歩も出ない子は少なかった

最近の傾向として、フリースクールには行っている、塾には行っている、友達とは遊んでいるなど、家から一歩も出ないという話は少なくなってきたように思います。

好きなことがあったり、家から出られたりすることは、とてもいいことなので、本当に大切にしてほしいと思います。

多くの人は「学校」に縛られているので、その状況でも悩んでしまうのですが、まずは動けていることを大事にしてほしいと思うのです。

2グループに分かれて懇談

保護者からの質問に淡々と答える次男

全員での話が一通り終わったところで、中2・中3グループと、中1・小6グループに分かれました。

私は、次男と一緒に、中1・小6グループに入りました。

次男は、保護者の方からの質問に、

「お友達の影響で外に出るようになったんですか?」
「ずっと家なんで、友達なんかいないっすよ」

「親にしてほしいことはなんでしたか?」
「ほっといてほしいっすね」

淡々と答えていて、母は思わずクスクスしてしまいました。。。

苦しかった本音も話してくれた

それでも、中学時代はすべてに絶望していたこと、焦りが強いけどどうしていいかわからなかったこと、何かしないといけないけど何も手につかなかったこと……など、不登校のときの気持ちをいろいろ話してくれました。

こういった不登校経験者の話は、少し先を行く先輩として、今、苦しんでいる子どもたちの参考になるのではないかと思います。

苦しんでいる子どもに直接経験者の話が届くように……

「親にはできない」と言われたこと

本当は、保護者ではなく子どもたち本人が、こういう不登校経験者の話に触れられるとよいな、と思っています。

参加者の中にも「親が言ってもダメなので、次男さんのような人と話ができれば子どもも救われるような気がする」と言ってくださる方がいました。

学校以外にもいろいろな世界がある

生きていくことは本当に苦しいことだと思います。うちの次男だって、実はまだまだ苦しんでいるところです。

それでも、学校だけがすべてじゃないことを知っていれば救われることもあると思います。

今苦しんでいる子どもたちに、いろいろな道があることを知ってほしいと願います。


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