自治体の教育長に不登校対応への要望を伝えてきました2024.12.12
「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」の活動に
協力してくれている区議さんのご好意で
自治体の教育長とお話する機会をいただきました。
2年ほど前にも区の教育長とお話させていただき
不登校の現状と行政への要望をお伝えしたのですが
その後、教育長が変わってしまい
今回、新たに就任された教育長にお会いしました。
私たちは、2016年から区内で不登校支援の活動をしていますが
「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」を
ご存知ですか?と、聞いたら、
名前だけ聞いたことがあるとのお答えで
私たちの活動内容についてはご存知ないとのことでした。
同席した区議さんが
区の教育委員会と共催で毎年大きなイベントを開催している、
行政がやるべき不登校支援を担っている
webサイトはかなり専門的な内容である……
など、力説してくださいました。
ありがたい。。。
いじめや虐待など、さまざまな教育問題があるので
不登校支援について知ってもらえていなくても仕方ないのかなと思う反面、
そうかー、前の教育長から何も引き継ぎがないんだなあとも思いました。
それだけ、不登校には関心がないのかとも思いましたが
不登校は、大きな課題だと認識しているとのこと。
スクールソーシャルワーカーの増員や待遇改善、
まなびの多様化学校の設立、
別室への人員配置など、
施策はいろいろ考えているそうです。
私たちからは、
・不登校についての教員の理解が足りない
・別室へ行けても「教室へ戻ること」が前提になり、苦しんでいる親子がたくさんいる
・学校には不登校の子どもの進路についての知識がない
・スクールカウンセラーの来校日数が少ないため、困っている人たちがなかなか相談できない
・不登校の親子は孤立している
・適応指導教室に入る前に見学できない
・メタバースの活用がされていない
・経済状況によって学習機会が得られない家庭のある
・DX化により、不登校イベントのチラシが困っている人の手元に届かない
……などなど、不登校家庭のさまざまな困りごとを伝えさせていただきました。
教育長は、限られた時間の中、
真摯に私たちのお話を聞いてくださいました。
行政の方でいろいろなサービスを考えても
実際困っている人に届かないと意味がないということも
よくおわかりでした。
今後の施策に生かすためにも
協力しながら進めていきたいとのお言葉をいただけたのは
よかったと思います。
区内のひきこもり対策については
当事者団体から要望が出て、2年ほどの間に
行政が対応に動き出したとのこと。
なぜ、不登校については、
何年も前から要望を出しているのに動かないのか、と疑問に感じます。
大人になってからひきこもりにならないためにも
小中学校の段階で適切な対応をしてほしいと強く思っています。