見出し画像

特別連載 第1話:夜に咲く私 ~揺れる花びらの感覚~

「フォロワー300人突破の感謝を込めて——」
「夜に咲く花」は、日々の探求の中で見つけた感覚や、過去の記憶を紡ぎ合わせた特別な物語です。どこまでが現実で、どこからが想像か——その境界は、あなた自身の目で確かめてください。記念すべきこの第1話をお楽しみください。

筆者より

触れるもの全てがただ「こなす」ための道具になっているような夜。
仕事、家事、日々の喧騒の中で失った何かを、ぼんやりと探している。
鏡に映る自分の姿が、どこか色あせて見えた。もう少し鮮やかに感じられる時間があったはずなのに——。

何気なく見ていたスマホの画面に、光る広告が目に飛び込む。
「触れるだけで、心まで満たされる」
ピンクゴールドの優雅なフォルムを持つ小さなデバイスが、滑らかな曲線を描いて映る。その一瞬、胸の奥に微かなざわめきが走る。次の瞬間には、手が勝手に動いていた。レビュー欄を開き、コメントを一つひとつ追いかける。
「回転の感覚が新鮮」「静かで、誰にも知られず楽しめる」
「クリトリスを包み込む形が最高」「自分に戻れる時間を感じる」
目が釘付けになる。その形状、回転機能、そして静音性。
誰にも邪魔されず、自分だけの時間を過ごせる。けれど、迷いもあった。本当に必要なのか?これを持つことで何が変わるのか?そして——誰にも見られたくないものを手にした自分への後ろめたさ。



購入ボタンを押した瞬間、小さな震えが胸の奥をかすめた。それが緊張なのか、期待なのか、分からないまま時間が過ぎていった。そして届いた小さな箱。手に持った瞬間、指先が震える。箱の中に、広告で見たそのままの姿が眠っていた。
「ローリングピンク プラス」。ピンクゴールドのボディが柔らかな光を反射し、曲線が美しい。指先で触れると、ひんやりと冷たい感触が手のひらに広がる。説明書を読みながらスイッチを入れると、わずかな音とともに小さな「花びら」が動き始めた。
揺れる感覚が指先に伝わり、体の奥でざわつきが生まれる。
「花びら」がそっと震えるたび、微かな波紋が広がり、心の中を静かに叩いていく。



振動を胸元に近づける。
ブラ越しに触れた瞬間、乳首がゆっくりと硬くなり、布地越しに形を浮き上がらせるのがわかる。柔らかく揺れる感覚がバストを撫でるたび、全身がかすかな期待に包まれる。
さらに太ももの内側へと進めると、肌が熱を帯びるのを感じる。
指先が自然と下着の縁を引き下げ、滑らかな肌に直接触れた瞬間、濡れた感触が指を伝う。「花びら」の揺れがクリトリスに触れると、体全体が跳ねるような反応を示し、抑えきれない吐息が漏れる。
濡れた指先を滑らせながら、さらに奥へと探る。
下腹部から腰へとかけて広がる熱が体を支配し、震える膝を抱えながら、呼吸が荒くなるのが分かった。



その瞬間、記憶の中で浮かび上がったのはアオイだった。
胸元をなぞる指先。腰を抱え込む強い手の感触。バストからアンダーにかけて滑るように這わせた舌の動き——そして、クリトリスに触れるその繊細な指遣いが、全身を支配していく感覚。声にならない声が漏れ、何度も重なり合った記憶が今の自分と重なる。
けれど、これは誰かに与えられたものではない。
一人で手に入れた、自分のための解放感だった。
揺れる「花びら」のリズムに体を委ねるたび、意識がかすかに薄れていく。抑えるべきか、もっと求めるべきか。答えを出す間もなく、手が止まることはなかった。



夜はまだ長い。
次に何が起きるのかは、自分でもわからない。ただ一つ確かなのは、「ローリングピンク プラス」が新しい扉を開いたこと。そしてその扉の向こうには、これまでに経験したことのない世界が広がっているということ。



次回予告
触れるたび、奥深くへと溶けていくような快感が広がる。
マヤがその先に見たものとは——?

「この特別連載を気に入っていただけたら、“スキ”を押していただけると嬉しいです。感想もぜひコメント欄にお寄せください。」
皆さまの声が、この特別な物語をさらに深める力になります

筆者より


いいなと思ったら応援しよう!