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荘内ちょこっと観光記
このたび法事でですが帰省する運びとなり空いた時間で行ける範囲を巡りました。
クラゲに癒やされる加茂水族館、五百羅漢とかつての人面魚で賑わった善寳寺とかの極小旅行記です。
加茂水族館
言わずと知れた、クラゲで超有名な水族館です。
かつては経営危機すら迎えていましたが今は常時80種類以上のクラゲを飼育し、更に種類を増やすべくリニューアルを計画中。
今でさえ展示種類数は世界一なのに更に増やそうとするという、クラゲに捧げる情熱は色々な意味でホンモノです。
クラゲの魅力
かつての加茂水族館には、何故かサル山があったりしました。
いや、眺めるの好きでしたよ。子供心に謎でしたけど。
ですが、今眺めて楽しむのはクラゲ。
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何も考えてないっぽい。
そんな泳ぎ、と言うか浮いている仕草は不思議と何十分でも眺めていられる中毒的な魅力があります。
逆さで泳ぐ姿にこそクラゲの魅力あり
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クラゲを見るなら逆さの姿に限る、とまでは言わずともひっくり返った姿が大好きです
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無重力な動きに時間を忘れて魅入れます。
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さかなクンのイラストもあります。
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見るだけでなく、食べることも楽しめます。
クラゲ入りラーメン、クラゲ入りソフトクリームなどがお手頃です。
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お土産も当然クラゲまみれ
ただお土産の種類にもうちょっと幅がほしい所でした。
帰りにアンケートでもらったメモ帳。
めんこい。
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善寳寺
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正式には龍澤山善寳寺。
善寳寺と言われてもと言う人にもかつて人面魚で有名だったというと伝わりやすいお寺ですが、縁起は天暦五年(951年)まで遡る由緒あるお寺です。
五重塔
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魚鱗一切の供養塔として明治26年(1893年)に落成されました。
魚鱗一切の供養塔としては国内最大です。
善寳寺は元々海の守護神とされる龍に縁のあるお寺でかつては北前船や漁師の方が船の運行、漁の安全を祈願して来たお寺で、その御縁でしょう。
日本人の生類に対する死生観が表された建物だと思います。
よく見ると魚をあしらった意匠があちらこちらに。
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五百羅漢
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安政二年(1855年)落成。
現在修復中なので一部のみ参拝可能です。2035年にはすべての修復が完了する予定だそうです。
こちらは当時北前船航路によって交流のあった北海道の豪商により寄進されたもので、ここにも善寳寺が海と縁深いお寺であることが伺い知れます。
ちなみに近くに五百羅漢堂建立の発案、寄付功労者の方のお墓があるのですが、近辺にクマ出没とのことで進入禁止でした。
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龍王殿
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分安(1446年)創建、その後天保四年(1833年)に再建。
龍神堂と共に龍神様をお祀りする殿であり、その特徴的な建物はひと目お参りする価値があるでしょう。
貝喰の池
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ある意味善寳寺で一番有名な場所です。
池の奥には龍王殿と同じく龍神様をお祀りした龍神堂、奥の院があります。
とても静かな池で、季節を問わず不思議な雰囲気を感じるそうです。
人面魚
そしていました善寳寺のアイドル人面魚。
ご住職の方から教えていただき、ご尊顔(?)を見ることが出来ました。
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当時の人面魚か子どもかは分かりませんが元気そうで何より。
動画はXに。
ちなみに龍神堂で鯉の餌を授与されている事もあり、鯉はとても人懐っこいです。
餌をあげると鯉にまじって亀やナマズも寄ってくるのは御愛嬌。
一通りお参りして最後に立ち寄る場所らしく、色々見て心癒されました。
……が、最後に出会ったアマガエルが可愛くて印象全部持っていかれてしまった。
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おまけ
かつての湯野浜線の善法寺駅があった場所に置かれている電車「モハ3形」。
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昔は駅舎もありましたが老朽化により取り壊し。今はホームと蒸気機関車の車輪、そして電車だけが寂しげに残っています。
いずれは取り除かれるのかもしれませんが、この寂れ具合はちょっとなんとかして欲しい、と切ない気分でその場を後にしました。
白鳥
ある意味風物詩なのが、越冬のためにやってくる田んぼの白鳥。
正確にはコハクチョウ。
ロシア極東あたりから越冬のため九、十月ごろに飛来、そして三月頃に再びロシアへ渡ってゆく渡り鳥。
普通は数十羽くらいでまとまっているのに、すごい数で群れている場所を発見。
田んぼに来るのは落ち穂目当てのはずなのでよっぽど落ちているのか、それとも何か撒かれた?
思い思いに過ごす姿は癒やされますが、これだけいるとけっこう鳥臭かったです。
動画はXの方に。
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荘内神社
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福丸くんには会えなかった。ちくせう。
二回三回行ったのに会えなかった。
みんなの健康をお祈りしておしまい。ちくせう。