清里と八ヶ岳周辺に思いを馳せて
清里の思い出
南アルプスの北側に並ぶ壮大な峰々、八ヶ岳の麓にある清里は様々な意味で有名な観光地です。
80年代に観光地として脚光を浴びタレントショップが軒を連ね、メディアが特集を組むことで更に人を呼び、一時期は原宿に並ぶほどのにぎわいで栄えました。
しかしメディアが手を引き始めた事やバブル崩壊により観光地としての清里は衰退。
解体されることもなく廃墟となったメルヘンチックで奇妙な建物は盛者必衰の理とばかりに墓標のように遺され、その侘しさが一部のマニアに受けてその筋では有名に、と複雑な経緯を持つ場所です。
ですが、そういった要素を除いても清里周辺は今も掛け値なしに避暑や遊ぶのに適した地域です。
パートナーの実家が近いこともあり、夏場は時々清里の近くにある『萌木の村』や『清泉寮』、『白駒の池』、そして『八ヶ岳』周辺の施設を訪れました。
喫茶店ROCK
萌木の村の代表格。
高原の爽やかかつ強烈な日差しが降り注ぐ道を車で走り、平日でもなかなか混む駐車場に車を止めて降りれば、そこは清里とはまた違った別世界的な風景です。2016年に火災に遭ってしまいましたが見事復活し、今も昔と
変わらず萌木の村の中心として人々を迎え入れてくれています。
個人的にROCKに来たらまずは自家製ベーコン、ソーセージが乗ったカレーを食べないと来た気がしない、と思うくらいに気に入っています。
メリーゴーラウンドも有名です
タイトルの写真がそれです。
森の中に突然現れるメリーゴーラウンドもまたどこか非日常的な雰囲気を醸し出し、眺めているだけで飽きない光景です。
パートナーは80年代の清里や園周辺は今とはまた違った良さがあり、特に清里は前述の通りメルヘンな建物が所狭しと立ち並び文字通り別世界だったと懐かしく語ってくれました。
そんなパートナーの要望で最近、清里や八ヶ岳を舞台にした物語を書いています。
80年代の清里はどんな空気が流れていたのだろう。
そんな事を考えつつ、当時を知る人は懐かしさを、当時を知らない人は新しさを感じられるような物語にしたいと思っています。