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読者に価値を届ける文章校正のポイント|Kindle出版講座⑥
ベストセラーを17冊以上で獲得し、投資専門の出版社からご依頼頂いて商業出版本を執筆中の真矢が、Kindle出版や文章執筆のコツをお伝えします!
前回、私自身の成功体験を交えて、自分の本の価値を高める秘訣を紹介しました。
今回は、読者に価値を届ける文章校正のポイントをお伝えします。
文章校正は、執筆した内容を読者にとってわかりやすく、価値のあるものにするための最終確認です。どれほど優れた内容でも、校正が不十分だとその本質が正しく伝わらないことがあります。
出版社の編集者から認められた私の校正方法もご紹介します!
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校正の目的
文章校正の目的は、内容を洗練し、読者にスムーズに情報を伝えることにあります。具体的には以下のような点に着目します。
1. 文章の質を高める
・簡潔さと明確さを重視
曖昧な表現や冗長な言い回しを見直し、簡潔かつ明確な文章に仕上げます。読者が一読で内容を理解できることが目標です。
・誤字脱字の修正
誤字や脱字があると文章の信頼性が損なわれます。プロ作家という印象を与えるためにも、細部までチェックが欠かせません。
2. 内容の一貫性を保つ
・論理的な流れの確認
全体の構成が読者にとって自然な流れになっているかを確認します。特に、章や小見出し間で矛盾がないよう注意が必要です。
・トーンの統一
ターゲット読者層に適した言葉遣いが一貫しているかをチェックします。これにより、読者に安心感を与えます。
例えば私は、読者に身近に感じてほしいときには「~するって楽しいんですが」のように話し言葉にします。一方、フォーマルな感じにするときは「~するのは楽しいのですが」と書きます。これらが入り混じると読みづらい印象を与えてしまうので、統一するか意図的に一部のみを変えるようにしましょう。
3. 読者目線に立つ
・分かりやすい表現か確認
専門用語や難解な文章は、必要に応じて注釈や例を加えます。読者が理解しやすい形で表現することが重要です。
自分はテーマについて十分な知識があるので、「何が読者にとってわかりにくいのか」気づくのはけっこう難しいです。
その分野に精通している第三者と、精通していない第三者に読んでいただくのが確実でしょう。(精通しているかたは、別のわかりやすい言い回しを思いついてくださったりします)
・共感を生む工夫
読者のニーズや課題を意識し、その解決策を示す文章を心がけます。
4. 書籍の価値を高める
・補足情報の提供
必要に応じて事例やデータを追加し、内容を充実させます。他の書籍との差別化が図れるポイントでもあります。
先日、「副業する人のための著作権」という書籍を出版しました。これには校正時に具体例をたくさん追加しました。
校正プロセスの3段階
文章校正は、以下の3段階に分けて行うと効果的です。それぞれの段階で意識すべきポイントを詳しく説明します。
1. 構成編集
構成編集は、文章全体の骨組みや流れを確認する段階です。
<ポイント>
・章や小見出しの順序
内容が論理的で、読者にとって自然な流れになっているかをチェックします。例えば、「背景→問題提起→解決策→結論」といった構成にすると分かりやすいケースが多いです。
・目的に合った内容かどうか
各章や小見出しが本全体の目的に沿っているかを確認します。不要な部分は思い切って削除することも大切です。
経営者さまの書籍を校正させて頂くときに、この不要な部分を削除するか残すかで調整に時間がかかることが多いです。
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