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Eテレ金融講師 塚本俊太郎さまとMTGしましたーお金や投資を学べる絵本プロジェクト
「お金や投資を学べる絵本を全国の図書館に!」プロジェクトの進捗報告です。
先日、金融教育家の塚本俊太郎さまと、お金や投資が学べる絵本の制作について打ち合わせをしました。塚本さまは元金融庁の金融教育担当であり、「うんこお金ドリル」の制作にも携わった金融教育のスペシャリストです。
今回の打ち合わせの内容をシェアさせていただきます!
監修の範囲と進め方
今回の絵本制作では、塚本さまに以下のような形でサポートをいただくことになりました。
・絵本の大枠や構成を確認し、コメントをいただく
・絵本各ページの文章についてフィードバックをもらう
・絵本のストーリーが決定した段階で、さらに細かなアドバイスをいただく
監修のプロセスとしては、まず現在の構成を見ていただき、その後ストーリーが加わった段階でも再度ご意見をいただく形になります。
特に、子ども向けの内容として理解しやすくするための表現の工夫をお願いしています。
絵本で特に伝えたいメッセージ
この絵本では、学校や既存の絵本で学べる「お金の機能や使い方」ではなく、以下のような本質的なテーマを伝えたいと考えています。
1.お金と感謝の関係
お金を稼ぐことも、使うことも、感謝の気持ちが大切であることを伝える。
2.貯めることと使うことのバランス
お金はただ貯めるだけでなく、適切に使うことで経済が回ることを伝える。
3.投資の大切さ
投資の社会的意義を含め、未来を見据えたお金の使い方を学べるようにする。
この基本方針のもと、塚本さまから以下のような内容を追加するようアドバイスをいただきました。
お手伝いや家事と仕事の違い
お手伝いをするとお小遣いをもらえることがありますが、家族のためにすることは、お金をもらえなくても大切な役割です。
例えば、レストランでは食事の代金を支払いますが、家で家族が作ってくれる食事は、お金ではなく「思いやり」や「助け合い」で成り立っています。
このように、お金が関わる場面とそうでない場面があることを知ることが大切です。
また、家事をしてもらえることを当たり前だと思わず、家族へ「ありがとう」の気持ちを伝えようね、ということも伝えます。
お金を貯める意味とは?
貯金は良いことですが、ただ貯めるだけでなく「今使ったほうがいい場合もある」ということも重要です。絵本では、
・必要なものと欲しいものの違い
・欲しいものがすべて買えないからこそ、優先順位を考える大切さ
・「本当に欲しいものか」を考えるために、一晩二晩寝かせてみる
・自分のためにお金を使うか、人のために使うか(寄付やプレゼントなど)
といったテーマを取り上げます。
投資をどのように説明するか
投資の考え方は子どもにとって少し難しく感じられるかもしれませんが、身近な例を使うと理解しやすくなります。
例えば、ケーキを作るのが得意な人が「ケーキ屋さんを開きたい」と思ったとします。しかし、お店を開くにはたくさんのお金が必要です。
そこで、その人にお金を貸してあげることで、お店がうまくいったときに利益の一部を分けてもらえます。
また、お店がうまくいくまでには時間がかかるので、短期的にお金を投資するのではなく、長いあいだ投資したほうがいいことも伝えられたらと思います。
銀行預金のことも取り上げる
お金は家に置いておくだけだと価値を生まないですが、銀行に預けることで銀行が企業などにそのお金を貸し、新たな価値が生まれます。
そして、自分はそのお礼として銀行から利子をもらえます。
ぶっちゃけ、銀行預金金利は低すぎて微妙・・・と思っていましたが、タンス預金するよりは社会的に意義があるなと気づかせて頂きました。
親子で対話できるようにする
絵本を通じて、親子で自然にお金について話し合える仕組みを作ります。そのために、物語の中に「親子で一緒に考えるワーク」を設け、子ども自身が考えを深められるようにします。
大切なのは、親が一方的に教えるのではなく、子どもが自分なりに考え、それを親に伝える機会を作ることです。
親の考えと子どもの考えが違っていても問題はなく、さまざまな価値観があることを学ぶきっかけになればと思います。
さまざまな価値観を伝える工夫
絵本の登場人物は、性別のバランスを考慮し、多様な考え方を持つ子どもたちを登場させます。
それぞれの子どもが異なる価値観を持っていることを示し、「お金の考え方にはさまざまな答えがあり、どれも正解になりうる」というメッセージを伝えます。
今後、さらに内容を精査し、より具体的なストーリーに落とし込んでいきます。塚本さまのご協力により、より深みのある、子どもたちにとって価値のある絵本ができると確信しています。
次の活動報告をお楽しみに!