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日本の戦略的いい人と国際競争力ラインキング1位のデンマーク人には共通点があった?!



社会人になってから約20年。私は日々真面目に働いてきたのだけど、いわゆる、うだつが上がらない会社員である。

仕事にまい進してきたつもりだけど、仕事では特に役職についたことがなくアラフォーになって(今となってはそれを自分で選んだとわかっているけど)「パートナーも子どももない人生で果たしてよかったんだろうか?」、「家庭人として成功できないなら仕事人としてもう少しいい人生にできないだろうか?」、そんなことを考えることが増えてきた。

そんな状況を打開したくて入った小田切あさぎさんの魅力覚醒講座で、右腕でいつも黄色い服を着てる「けーりん」を知った。
1冊目の著書が「主婦業9割削減宣言」だったこともあり、独身の私には関係なさそうだなと思ってそこまで興味を持っていなかった。

そして2冊目に出した本が「戦略的いい人残念ないい人の考え方」
「どうでもいい人」として扱われがちな私には気になるタイトルだった。

そして、書店で同じく黄色の表紙で気になるタイトルの本「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」が置かれていて、運気が上がりそうな黄色い本を思わず2冊とも購入してしまった。

私は人事として働いているくせに、以前はかなりの長時間労働者だった。身体を壊して辞めるまではそれが正しい働き方だと思い込んでいた。
でも、色々な人から何のために使うのか知らされずに同じようなデータを何度も依頼されたり、何のために呼ばれたかわからない会議で埋まるスケジュールを見て、なんだか馬鹿らしくなってしまい、成果を出しつつ残業しない方法を模索しはじめた。

以前、海外のクライアントとやり取りが多い会社や海外拠点がある会社で働いていたこともあり、他の国の働き方や制度にも興味を持つようになっていった。

私の所感だと各国の働き方はこんなイメージだ。
・アジア圏の韓国・香港・台湾あたり:比較的日本と同じような働き方で社員が会社に所属する意識が強い
・イタリア:職人気質で労働者を保護する意識があり日本に近いものがある
・イギリスとフランス:解雇がしやすいので労働力の流動性が高い国
・ドイツ:イギリス・フランスとイタリアの中間的だが、人々は独立心が強い

ちなみに、アメリカはさらに流動性が高く、更にめちゃくちゃ稼ぐ層とそうでない層や地域で働き方も全然違うため、どの働き方を参考にすればいいか難しく、自分の中で除外している。

日本式の働き方を変えたい私が最初に参考にしようと思ったのはドイツだった。
気質的にも日本人と近いのに、GDPは日本よりも上を行くドイツ人の働き方を知りたいと思って読んだのが「ドイツではそんなに働かない」

デンマーク人にも通ずるものがあるが、時間の意識が強いのでダラダラ働くなどもってのほかだ。メールの文章で「ありがとう」と書いている途中で勤務終了時間になったら、「ありがと」まで書いて続きの「う」は翌日に回すという徹底ぶりには感服した。

また、かなり「個」の意識が強く、チームで仕事をする場合の例があまりなかったので、純日本人で日本人しかいない何事もチームで取り組むザ・日本の会社で実践するのは難しく、実践できずにいた。

前置きが長くなったけど、超生産的なデンマーク人の働き方とけーりんが解説する戦略的いい人の共通点を挙げて、私なりに解釈してみた。

1.ムリしない、ムリさせない、疲れたら休む

自分が疲れていても同僚が仕事をしていたら手伝うものだみたいなメンバーシップ型の働き方が日本では主流だけど、疲れている時の仕事は質が落ちるもの。本当は疲れたらとっとと帰りたい。

デンマークではプライベートを大事にする覚悟をして4時に帰宅する人が多いそうだ。そして、自分がプライベートを大事にするのだから、同僚がプライベートを大事にするのも尊重するという姿勢が根付いているらしい。
上司が部下を疲れさせないために仕事を断ることもあるし、仕事帰りに飲みに誘うこともないそうだ。

戦略的いい人では人と人とを繋ぐ役割(Bポジション)の重要性が書かれているのだが、大前提として人に親切にすることが必要だ。いつも人に親切にするにはまずは自分がムリしないこと、そしてチームの場合は他のメンバーが疲れていないかを気にするということが書かれており、戦略的いい人の考え方と生産性が高いデンマーク人に共通した考え方だとわかる。

2.余白の大切さ

これは魅力覚醒講座でも最初の方で取り組むことなのだが、戦略的いい人の中でも、自分が得意なことにフォーカスしていくために苦手なことはそれが得意な人に任せて手放していくこと(=余白つくり)が大事だと説かれている。

デンマーク人はというと、余白を作ることで新しいアイディアが浮かぶから余白は重要だという。

理由は違うものの、結局のところパツパツの状態だと何も浮かばないということだろう。

3.我慢しない力、遠慮しない力

戦略的いい人=いつも親切な人でいるには、我慢や遠慮がつきものではないか?と一瞬思うが、1で書いたようにまずは自分で自分を満たすことが一番肝心なことだ。

疲れている時には飲み会や約束を断ったっていいんだ!
読めば「そりゃそうだよな~」と思うのに、ついつい普段無理して付き合っていることに気づいたら、まずは自分が疲れないようにすることを意識するだけでも変化の第一歩になるはずだ。

満ち足りた状態と我慢や遠慮は対極にある。
まずは自分を一番大切にするために、我慢や遠慮を手放していこう。

日本では我慢することの美徳とされるが、デンマーク人は「我慢しない力」を持つ人が多いそうだ。つまり、思ったことは心にとどめないで口に出して言ってみる力があるということだ。思ったことを心の中に留めずに、「直接伝える」という行為で物事に対峙するのがデンマーク流。それが組織やグループ・家族関係をすばやく改善するのにつながっているようだ。

4. フラットに意見を言い合える

デンマークではインターンを含めて、誰もが対等に発言するし、立場に関係なく意見を聞くカルチャーがあるそうだ。

戦略的いい人の中でも、リーダーになったら「人の上」に立つのではなく、「人の立場」に立って考えることの重要性が書かれている。

上からものを言わないから、相手を信頼して相談するから各自が当事者意識を持って動くようになり、結果としてチームとして大きな成果を得ることができる。

私自身はリーダー的な立場になったことがないけれど、物事を強制されると途端にやる気をなくしてしまう。やり方を自由に考えて、困った時だけ相談したい派なので、上司からはめんどくさいって思われているんだろうなと思い込んでいた。

でも、この2冊の本を読んで、上司にも当然苦手なところがあるし、自分の気持ちや考え・意見を伝えることは悪いことではないんだと感じることができた。

この2冊を参考に、今度こそは実践していきたい。

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