熱狂の「WAR ウォー!!」
日本のインド好きの間でいつからか「WARと言うインド映画が非常にエモい」と言う話が回りだしました。それらのツイートを目にして、とても面白そうに思えたので、いつもお世話になっているラトナさんでインドのBlu-rayを購入。例のごとく英語字幕で見たわけですが、英語字幕で見たって
エモかった。
ああ、これを日本語字幕で、大画面で見ることが出来れば!!それがWARを本国DVD/Blu-rayで見た人たちの願い。その願いが叶った時のうれしさと言ったらありませんでした。
と言う事で、見てまいりました「WAR ウォー!!」。
エモいエモいって何がだよ、と言う話ですが。
まず顔が良い。スターは皆顔が良いものですが、リティク・ローシャンの顔の良さときたら恐ろしいほど。写真の左側の方がそのリティクさんです。これだとわかりにくいですが。薄い色の虹彩が美しく、柔らかな髪質に整った甘い顔立ち。そして無駄に立ち上る色気。色気の暴力ですよ。そして顔だけではなく、ダンスの名手でもあります。
右側のお兄さんはタイガー・シュロフと言いまして、前にご紹介したサーホーのロイ役で出演していたジャッキー・シュロフの息子です。タイガー君は筋肉隆々ながらも驚異の柔軟性を誇るアクロバティックなアクションと抜群のダンスセンスで踊りを得意とする新進気鋭の若手スターです。そして、リティク・ローシャンを尊敬しており彼のダンスを参考にダンスの練習をしていたとのこと。実は、私はリティクさんより先にタイガー君主演のフライング・ジャッドを見ていたので、リティクさんのダンスを見た時に「タイガー君に似ている?」と思ったのですが、逆でタイガー君がリティクさんに似ているわけです。
そんなふたりが、共演するというだけで本国インドでは期待がすごかったようです(伝聞なので裏なし)。
「そんなん本国事情なんかしらんわ」ですよね、そうですよね。そんな、事情を知らない我々でも言葉ではなく目に見える形で、ふたりが共演することの凄さが分かるのがこちらのダンスナンバー。
最初の白のタンクトップを来てアクロバティックなダンスをしているのがタイガー・シュロフで、サングラスをかけて出てくるイケメンがリティク・ローシャンです。
そんなふたりが、RAWというインド対外諜報機関の上官カビール(リティク)と部下ハーリド(タイガー)として、しかも師弟関係と言う役を演じる。師弟関係ものと言えばキングスマンですが、師弟関係は観客の心を掴むものです。しかも、諜報機関。スパイ。もう、それだけでご飯10杯ぐらいいけます。
そのふたりのうち、上官カビールが組織を裏切り、部下ハーリドが追跡することになる。これを聞いただけで、上記のふたりがそれを演じることを想像するとワクワクしませんか。私はご飯100杯では足りません。
なんです?ああ、そういうのにはワクワクしないと。
話の筋はネタバレなので書きませんが、とにかくアクションが凄いです。
タイガー君は体操を主としたアクロバットの名手なので、空中での回転が非常にきれいで恐らくワイヤーで釣ってのアクションは他のスターより少ないのではないでしょうか(憶測)。そのせいか、アクションが非常に美しく派手で真に迫って見ごたえがあります。彼のパルクールは一見の価値ありです。
リティクさんも熟練の(彼はデビューして今年20年になります)アクションでタイガー君に負けません。
とにかく、興奮に興奮を詰め込んで興奮でコーティングして興奮の口に押し込んだ熱狂の映画です。
ジメジメしてうっとおしい天気が続きますが、「WAR ウォー!!」を見てふっ飛ばしてみては?
・おまけ
そういや、タイガー君の役・Khalidはパンフレットなどでは「ハーリド」なんですが、私の耳には「カリード」に聞こえるんですよね…。同じつづりで日本語表記を調べると「ハーリド」「カリード」「ハリド」で、実際作品中でも人によって「ハリド」「カリド」両方聞こえるので、どちらでもいいのかもしれません、日本人的には。(現地的には分かりませんが)