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私を救ってくれた選択肢と居場所を、次のこどもたちへ。

リビングの遮光カーテンを開けると、朝日というには少し昇りすぎた感のある柔らかな陽光が、私を部屋ごと包み込んだ。

積もったままの根雪が、まるでレフ板のように光を集めてくる。
そんな冬晴れの景色は、岩手に暮らし始めてから知った贅沢のひとつである。

とある朝、紫波中央駅から東根山へ沈みゆく月を見送った


さて、2022年2月。
いつか書こうと思っていた自己紹介記事を、このタイミングで書いておくことにする。

書いてみて気付いたのだが、長くなりすぎて「自分史」のようになってしまった。笑

今、私が私であるということの理由が、これまでの人生に散りばめられていたことを実感する。
もはや誰かに読んでもらう想定じゃなくなってきたけれど、自分のために、書いてよかったと思う。


プロフィール

たっしー

あそびこむ 代表
フリーランス保育士/プレーリーダ-/コミュニティコーディネーター

茨城県つくば市生まれの滑り込み20代、独身。
岩手県紫波町に移住して丸5年経ち、こどもたちとあそぶイベントを企画運営しながら、適度な田舎で居心地よく暮らしている。

メイン発信はInstagram @shiwagurashi


要約すると

講師依頼などでプロフィールを求められた際は、リンクツリーに掲載している紹介文をもとに、ボリュームを調整して送っている。

お急ぎの方はこちらを読んでいただければ十分足りるだろう。笑


略歴・肩書き

1992年~ 娘/お姉ちゃん

研究者の父、元保育士で主婦(現在は教師)の母のもとに第一子として生まれる。
研究学園都市のど真ん中で育ち、周りの友達もみんな研究者や大学教授の娘息子だった。
2年後に弟が生まれ、となる。

祖父母の何かのお祝いにて、一張羅を着せられている私と弟

家族スキーが夢だったという両親に連れられ、5歳からスキーを始める。
翌年から家族キャンプも始め、夏はキャンプ、冬はスキーというアウトドア一家になる。

性格は「石橋を叩いても渡らない」というほど慎重派だったが、家ではおしゃべりで目立ちたがり屋。
とにかく歌うことが大好きで、ホームビデオには歌っている姿しか映っていない。
髪はショートカットで、ボーイズファッションを好んで着たため、いつも男子に間違われていた。

主婦だった母が、地域の子育てサークル的なものを立ち上げるような人だったので、パン教室だ、バザーだ、クリスマス会だ、とあちこち連れまわされたようだ。
公民館のキッズルームに同世代や弟世代のこどもたちとともに放り込まれるうちに、みんなのお姉ちゃんキャラが定着し、いつしか年下の面倒を見るのが得意になっていた。

2歳から10年間通ったわらべうた教室を初め、特に小学生時代は習い事をいくつもかけ持ちする。
習った順に、わらべうた、ピアノ、ダンス、バレーボール、テニス、器械体操、スイミング、ソルフェージュ、合唱。
放課後はいつも過密スケジュールで、校庭で友達と日が暮れるまで遊ぶ、みたいな経験はほとんどない。

福音館書店『にほんのわらべうた』に当時の教室の様子が掲載されている(小学生の私)

ただ、保育士資格を取るときに苦労したという母の希望で始めさせられたピアノだけは身にならなかった。笑
家にあった父のギターをこっそり拝借して、ピアノから逃げるようにギターの弾き語りを練習するようになる。

知的好奇心旺盛だったので、知らないことが分かるようになる勉強は好きで、成績もそこそこ良かった。
授業で積極的に挙手するタイプで先生には好かれたが、同級生から疎まれていじめを経験する。


2000年~ ボーイスカウト

弟を入隊させるために見学に行ったボーイスカウトにもちゃっかり入隊。
当時は発祥の地イギリスに倣って9月進級だったため、小学2年の9月からカブスカウトに入隊した。

その後ボーイスカウト、ベンチャースカウトと進級して、大学で実家を離れるまで活動する。
多感な時期の私にとって、家庭でも学校でもない第3の居場所となり、スキル的にも、精神的にも、今もなお私を支える礎となっている。

中3で参加したイギリス世界ジャンボリー21WSJにて(前列右)


2005年~ 日本人

もちろん最初から日本人だったが(笑)、2005年の夏から1年間、父の仕事の都合でフランスへ移り住み、生まれて初めて「日本人」と呼ばれる。

海外は初めてではなかったものの、家族でアパートに暮らして、現地の学校へ通い、休日のたびにヨーロッパ中を連れまわされたことは大きな経験だった。

全く知らない言葉が飛び交い、テレビや映画に出てくるような建物が立ち並び、自分とは違う肌や目や髪の人たちが歩き回るそこは、まさにパラレルワールド
世界地図を見ても、テレビで映像を見ても、ピンとこなかった「世界」というものが本当に存在するのだと実感し、視野が広がった。

当時日本では思春期特有の人間関係に生きづらさを感じていたこともあり、
「世界はこんなにも多様で、生きる選択肢なんていくらでもある」
と気づけたことは自分の中で何かがはじけた瞬間だった。

現地校のクラスメイトと前髪切りすぎた私

帰国後、再びいじめを受けて人間不信になったが、「窮屈な世界しか知らないなんて可哀想だ」と俯瞰して見ている自分もいた。
友達関係がリセットされ、新たな友達からニックネームを募り、たっしーと呼ばれるようになる。


2011年~ 大学生/アカペラー

千葉の大学へ進学すると、電車通学で「サラリーマン」に初めて遭遇し、働く大人は研究者ばかりだった地元つくばの特殊性を実感。

大学2年から実家を離れ、都内の親戚宅に下宿させてもらう。
アルバイトを始めた恵比寿のおにぎり屋さんで素敵な「フリーター」さんたちと出会い、働き方の選択肢が広がった。

バイト代を貯めて念願のミラーレスカメラを購入し、写真撮影が趣味になる。
カメラマン・記録係というアイデンティティが定着すると、コミュニケーションが取りやすくなり、フットワークが軽くなる。
ひょんなことから社会人のカメラサークルにも混ぜてもらい、撮影会などにも参加するようになった。

カメラが世界を広げてくれた

学業面では、高校時代に公民の授業でハマった政治学を学びたくて総合政策学科に進学したものの、経営学の先生が面白かったので直談判して学科を越えてゼミに所属させてもらい、マーケティングをテーマに卒論を書いた。

授業にもそれなりに真面目に取り組んだが、アカペラサークルに所属して仲間とハモる楽しさの虜になり、振り返ればアカペラに明け暮れた大学生活だった。

大学祭のステージにて(右から二番目)

学生アカペラの全国大会」のようなイベントを企画運営する大学生有志の団体にも写真撮影・広報スタッフとして加入し、なりゆきで大学3年の時にプロデューサー(代表)を務めることになる。

いくつも大学を回ってスタッフ集めの営業をし、商業施設と交渉して会場を借り、企業にアプローチして協賛を集め、プロのゲストを招き、200組近くのエントリーから2段階のオーディションで厳選した10組をステージに迎える無料のアカペラライブ。

正直なところ荷が重すぎて、本当に寿命が縮む思いだったが、販売促進としてのイベント開催に魅力を感じ、結果的に商業ディベロッパーを志望する動機となった。

会場は六本木ヒルズの外ステージ
企業協賛いただいたご縁で、当日は着物を着せてもらった(前列中央)


2015年~ 会社員

昔から、こどもに関わる仕事をするのが夢だったが、だからこそ、こどもたちの視野を広げるような「異色の経歴を持つ面白い大人」になろうと決意する。

敢えて教育関係の仕事を避けて就職活動した結果、商業施設の施設管理などを請け負う会社に新卒入社
いわばショッピングモールの裏方で、全国転勤の可能性がある仕事だったが、まさか入社2か月で仙台配属になるとは想定外だった。

仙台の風習「どんと祭裸参り」への参加も若手社員のお仕事(毎年風邪引く)

シフト勤務だったので平日休みを利用して一人旅の趣味が広がり、仙台を拠点に旅するうちに東北が好きになる。

ショップの迷子対応や防災訓練、万引き対策などの仕事をするうちに、やっぱりこどもに関わる仕事がしたいという思いと、「何も起こらないようにする仕事」ではなく「何かを起こす仕事」がしたいという思いが強くなり、転職を考え始めた。


2017年~ 紫波町民/地域おこし協力隊員

転職エージェントサイトの面談で
「こども関係は教師や塾講師以外だとベンチャー企業ばかりなので、営業経験がないと採用は難しい」
と言われ、落ち込んでネットサーフィンしていたところ、地域おこし協力隊の募集を見つける。

1度だけ訪れたことのあった岩手県紫波町の求人に運命を感じて応募し、移住定住促進担当として着任。
採用1期生としてかなり自由に動かせてもらい、町のPRなどを中心に活動した。

日詰商店街に通ううちに大切な仲間ができて、愛着を覚えるようになる。
自分のやりたいことの試行実験も、たくさんさせてもらった。
全国各地へ視察に行かせてもらったことで、たくさんの繋がりもできた。

大切な仲間たちと出会わせてくれた日詰商店街でのイベント

2018年夏から、ライフワークとしてこども向けのイベント企画などを始め、任意団体「あそびこむ(当時:あそびCOM)」を立ち上げる。

地域ぐるみの保育を掲げる「まちの保育園」の事例にひどく共感し、紫波町のコミュニティコーディネーターを目指すようになる。

卒業を記念して、日詰商店街でトークイベントを開催(前列中央)


2020年~ 地域おこし協力隊OB/保育教諭

3年間の任期満了後、そのまま町に残る。
町内の保育施設に就職し、保育士資格を取得しながら5歳児クラス45名の担任として勤務する。

こどもたちがくれる宝物が増えていく尊い毎日

ピアノ伴奏に苦労することになり、母の言う通りだった……とピアノを諦めた小学生の自分に後悔しつつ、ギター伴奏の許可が出て救われた。

保育の現場を身をもって体感。
メンタルバランスを崩したことや、コロナ禍など時代の変化も受け止めて、働き方や生き方を改めて考え直すことになる。

弟が結婚し、先を越される。


2021年~ 個人事業主/あそびこむ代表

あそびこむ」を屋号に開業届を提出し、個人事業主に。
町内の小児科で病児保育のパートをしながら、こどもの居場所づくりを目的としたイベント企画などに取り組む。

あそびこむリーフレット(欲しい方送ります!)

ネイチャーゲームを活用した外遊び・自然遊びやアウトドアイベントを中心に、創造的で自由なあそびのイベント開催を進めている。

畑であそびながら農に触れるイベント(前列左)

自主企画だけでなく、小学生の放課後預かりや、フリースクールでのギター講師、こども会行事のコーディネートなど様々な依頼も受けるようになる。

居場所を開く」という夢に向けて、日詰商店街の空き店舗で「まちのあそび場」を試験的に開催。

現在に至る。


趣味・すきなこと

知的好奇心に誘われるまま「始める」ことが好き。
趣味を増やすことが趣味。


旅・写真・アート

旅行というより、カメラを相棒に歩き回るような一人旅が好き。
自分の足で立って、見て、聞いて、味わって、全身に浴びる体験をたくさんしたい。

写真は共有したい。
感動は伝えたい。

体験型ミュージアムや、絵本、プロダクトデザインの企画展に惹かれる。


音楽

歌うことは人生に欠かせない。

現在は、たまにギター弾き語りでライブ出演することがある。
ハモる喜びが忘れられず、アカペラもまたやりたい。

スキマスイッチ、back numberなど、好きなアーティストのライブやフェスに行くのを楽しみにしている。


アウトドア

自然物(特に森)と、風に吹かれるのが好きなので、暇があればソロキャンプに出掛ける。
ギター持参。

あそびこむでキャンプ体験イベントを開催するため、大家族でキャンプできるくらいのギアが揃ってきた。

最近スラックラインにハマり始めている。

冬はスノーボード。
ソロでは行きたくないのでお誘い待ち。笑


お酒

4つの造り酒屋とワイナリー、ホップサイダー醸造所がある紫波町でお酒の愉しみ方を知る。
日本酒(特に純米酒)が好きで、旅先で地酒を飲み比べるのが楽しみ。

最近はクラフトビールにもハマり始めている。

紫波では行きつけの居酒屋やスナックができて嬉しい。
お酒を飲むときは倍以上の水を飲むようにしている。


コーヒー

もともと全く飲めなかったコーヒー。
仙台のカフェ文化に触れ、視察で自家焙煎ショップを訪れる機会が増え、2019年のIwate Coffee Fesで飲み比べに挑戦して、「darestore」さんのエチオピアに衝撃を受ける。

2019年12月からハンドドリップを始め、現在はインスタのコーヒー専用アカウントに投稿中。
@should_meet

noteに記事も書いた。笑


ことばが大切

「ことば」を大切にしている。
小説を書き始めた小学生時代からかな。

ことばで伝えることが好き。
どんな意味をもって、誰に、何を伝えたいか。
ひらがな、漢字、カタカナの使い分け。
ことば選びが素敵な人に惹かれる。


特徴

タイプ

  • 16Personalities(MBTI診断)だと「ENFP-T」広報運動家タイプ。

    • 外向型 ⇔ 内向型

    • 直感型 ⇔ 現実型

    • 論理型 ⇔ 道理型

    • 計画性 ⇔ 探索型

    • 自己主張型 ⇔ 慎重型

  • ストレングスファインダー

    1. 最上志向 ──よいところ・強みを伸ばそうとする。

    2. コミュニケーション ──自分の考えをことばにするのが得意。

    3. 成長促進 ──人の可能性を伸ばしたい。人の成長が喜び。

    4. 社交性 ──知らない人ともすぐ仲良くなる。誰からも好かれたい。

    5. 個別化 ──異なる個性に惹かれる。相手に合わせて個別の関わりができる。


HSS型のHSP傾向

人よりちょっと敏感で、刺激が苦手。
だけど、自分から刺激を求めに行ってしまう。

社交的な場が好きで、初対面のコミュニケーションも得意で、たくさん人に会う場所に行くと張り切って全力で気を回してしまい、家に帰るとぐったり。翌日は1日寝込む。
みたいな感じ。

認識したことで、折り合いがついてきた感じがする。

ちなみに、味の刺激も苦手。
ワサビ・カラシ・薬味、辛いもの、酸っぱいもの。

参考になった本


片頭痛・腰痛持ち

小学6年あたりから頭痛に悩まされ、ともに生きている。
仙台で専門病院に出会い、片頭痛と診断され、薬を処方してもらう。
同じ薬を岩手でも処方してもらっていて、常に持ち歩いている。
気圧変化、高温多湿、疲れ、緊張からの緩和などが誘因になる。
のぼせるとNGなのでサウナに入れない。
(露天風呂がある温泉が好き)

中学でぎっくり腰をやってから腰痛持ち。
あと猫背。
切実に改善したい。


おもな保有資格

  • 保育士

  • 高等学校教諭一種 (公民)

  • 子育て支援士二種

  • 食品衛生責任者

  • SharingNature ネイチャーゲームリーダー

  • NEAL 自然体験活動指導者

  • 赤十字幼児安全法支援員

  • 普通救命講習修了

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