週刊めいろま Vol.180 英高層公営住宅火災と再開発の関係/元々スラムだった火災地区/戦後の社会と英公営住宅/公営住宅に入居する方法/Q&A 海外と日本の会議のやり方の違い/ニュースクリップ(2017年6月18日号)
Vol 180
目次
1.ロンドンの高層公営住宅火災と英格差社会(1)
2. Q&A
3.今週の気になるニュース
夏風邪をひいたため今週号の配信が大幅に送れた件お詫び申し上げます。やっと回復してきました。。。
私の新作書籍「不寛容社会」(http://amzn.to/2qPS5a6)Kindle版6月10日発売になりました。
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1. ロンドンの高層公営住宅火災と英格差社会(1)
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ロンドンの高層公営住宅であるGrenfell Towerの火災が日本でも報道されましたが、イギリスでは単なる火災ではなく、区役所にデモ隊が突撃する、首相の退陣問題にまで発展するい大騒ぎになっています。
このビルの歴史や立地、社会背景などが詳しく報道されなかったので、なぜここまでの騒ぎになるかわかりにくいかもしれませんので、今日は日本のテレビや新聞ではカバーされていないことを解説します。
まずこの火災は、日本のニュースでは「タワマン火災」と報道されていましたが、それには大きな語弊があります。
Grenfell Towerというのはイギリスではソーシャルハウジング、もしくはカウンシルハウジングと呼ばれる公営住宅なので、決して高収入者が住むトレンディなタワマンではないのです。
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