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週刊めいろま Vol.227 高度プロフェッショナル制度がなぜ恐ろしいのか?/米では低賃金層にも拡大/日本の職場では高プロ契約を強要しやすい/労災が適用されない可能性/なぜ北米と欧州は高プロ契約でも過労死がでないのか?/オススメ本/ニュースクリップ

Vol 227

目次

1. 高度プロフェッショナル制度は恐ろしい仕組み
2. ニュースクリップ
3. オススメ本

【連載記事】

親の教育で生まれるバカ格差
https://t.co/bi240KIvgb

生まれついてのバカ格差
cakes.mu/posts/20204

AIに仕事を奪われたあとに訪れる、仕事のバカ格差
https://t.co/cSyudFy2Wt

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バカ格差 http://amzn.to/2k7985X
日本人を苦しめる格差の正体。日本と世界を比較しつつ完全解明!タワマン格差、会社格差、教育格差。日本にはびこるバカ格差を断罪!!

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日本人は不寛容になったのか?芸能人を叩くのはなぜ?なぜ日本人は批判が大好き?海外には他人叩きはある?現代日本人の怒りの本質を分析

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1. Q&A  

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はじめまして、私は大学3年のWと申します。今回、谷本様に質問があり連絡いたしました。質問の内容は【健康を維持しながら働くことはできるのか】です。谷本様はSNSや御著書で、「健康を犠牲にして激務をこなすリスクは重大である」と指摘していらっしゃいます。「若い頃から激務をこなす人達は、ストレスや不摂生のせいで中年以降に病気や寝たきりになったり、早死にしたりする。

年金制度や介護保険のような社会保障が縮小し、自己負担となる傾向が強まる中で、健康リスクを長期間背負うような働き方は危険である」というご意見は、今まさに就活中の自分にとって関心の高いものでした。そして、一つ疑問が浮かびました。その疑問は、「多くの人は激務やストレスに耐えて働いたからこそ、今や未来の生活があるのではないか」というものです。


谷本様は、御家族のご病気をきっかけに働き方を見直されたとのことでした。

しかし、谷本様ご自身、これまで海外や日本で激務やストレスに耐え、想像を絶する努力をして闘ってこられたからこそ、御家族や御自身の生活を守れる経済力を持てたのではないでしょうか。国の福祉が縮小される昨今は尚更、お金を稼がなければいけなくなります。こうした状況下で、健康を維持しながら働くことはできるのでしょうか。ご教示いただければ、幸いです。

回答:

先週は過労死ネタがあったので一回飛びますが、先々週(Vol.225)お答えしたWさんの質問への補足として最近話題の「高度プロフェッショナル制度」について補足したいと思います。

Wさんへの回答まとめの再掲(Vol.225より)
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