兄弟っていう存在(「私の幸せな結婚」第9話)*49

アニメには、実写映画には出てこなかった久堂清霞の姉が登場します。いつも冷静で物静かな清霞とは違い、姉の葉月は明るく、はきはきとしている。そんな姉の存在を清霞はこう言い表しました。

私と姉は、昔から仲は悪くはなかった。
まあ、あの通り、やかましい人だから、たまにうっとうしくなる時もあるが、好きとか嫌いとか、そういう感情では成り立っていないのだろうな。
同じ環境で生まれ育って、お互い考えていることはわかるし、遠慮も気遣いもいらない。
性格はさほど合わないが、あれはあれで良い人間だと思っている。

「私の幸せな結婚」第9話

このことばを聞いて、不意に、私の兄弟のことを思い出しました。友達でもない、恋人でもない、同僚でもない、親でもない。人間関係の上下の絶妙なバランスを保っていて、ある程度の歳になると、歳の差も感じなくなって、同世代なので話も合う。周りの人からは「仲がいいね」って言われるけど、「仲がいい」っていう関係にもしっくりこなかった。この清霞のことばにはっとさせられて、これからも兄弟を大切にしたくて、書き残しました。
歳と共に関係も変化するだろうけど、ずっとずっと大切な存在です。いつもありがとう。

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