自分で”決めなかった”心残り(「海のはじまり」第6回)*71

百瀬弥生(有村架純)に同情しているからではなく、「産む」「産まない」を自分で決めなかったということが、彼女に重くのしかかっている。彼女は、”しっかり”していて、自分の意見が言っているように見えるが、そうではないのかもしれない。このことばを読んで、”自分が決めている”と思っていても、本当にそうなのかをもう一度自分に問い返しておかなければと思う気持ちを未来の自分に思い出してほしい。そう願って。

妊娠9週で中絶しました。強い罪悪感に襲われています。
彼がああしてくれたら母がこう言ってくれたら。
罪悪感を他人のせいにしてしまい、そんな自分に落ち込みます。
まるで自分が望んでいたように振るまっていただけで、実際は他人に全て委ねていました。
人に与えられたものを欲しかったものだと思い込むのが、私は得意すぎました。
後悔とは少し違う。
でも同じ状況の人に、同じ気持ちになってほしくありません。
他人に優しくなりすぎず、物分かりの川人間を演じず、ちょっとずるをしてでも、自分で決めてください。
どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。
あなたの幸せを願います

「海のはじまり」第6回

ほかの人の幸せを願って、自分のこれからの幸せを願って書いたものが、いい意味でも、悪い意味でも自分に返ってくる。これを知るのは、少し先のことで、私はここに戻ってきました。

いいなと思ったら応援しよう!