増築建前
コンクリートで出来た布基礎(土台)の上に木で基礎を敷く「土台布施」が終わり、建築予定の建物の周りに足場が組まれるといよいよ「建前」です。
こちらの「建前」は、1日で柱を立て、建物の1番高いところの棟木まで上げ、屋根の板(野地板)まで貼る、たぶん、家を建てる過程で1番ダイナミックな日。
真建築の大工さん全員はもちろんのこと、他の大工さんの応援も頼み、大きなクレーン車もきて、大変活気のある1日です。
また、お施主さんにとっても一気に建物の形が見え始める日でもあります。
とても大切な日ですね。
先日、そんな建前が行われました。
私が訪れた時には、既に床の板は貼られ、1階部分の柱は立ち上がっていました。
どんどん屋根の下の柱が組み立てられ、屋根の下にくる垂木もどんどん並び
これらの作業がとても早い。
平屋とはいえ、屋根の小屋組の上はとても高く感じられます。大工さんたちが歩く板は細く、工具や柱を持ったまま歩き回るのは、本当にすごい。工具の中には長いコードがついているものもあり、大工さん同士近くで作業しているとヒヤッとする場面もありました。
午後再度訪問すると、既に屋根の野地板は貼られていました。
写真では、屋根屋さんが釘のようすをチェックしていました。
建前や土台伏せで使われる、冗談みたいに大きな槌を「掛矢」(かけや)と言うようですが、大工さんたちは、足場の悪い中、この掛矢をブンブン振り回し木を組んでいきます。
「これだけの人たちが一生懸命働いて、家ができていくのか」
と見るたびに感動する場面です。
建前の日は、終わらせなければいけない作業が多く、緊張感も走る日。この日は幸いそこまでお天気も崩れず、無事に作業が完了したそう。
お施主様、おめでとうございます。
職人さんたち、お疲れ様でした。
お施主様にお赤飯など振る舞いもいただいて、誠にありがとうございました。
今回は、床から一気に屋根まで出来上がるある日の建前レポートでした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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