献血に興味を持った方へ勝手なガイド
献血が好きすぎるという話を書こうとしたら、ほとんど私のややこしい性格に関する長ったらしい自分語りになってしまったのに、note公式さんの「今日の注目記事」というマガジンに追加していただいたおかげで、多くの皆さんに読んでいただいているようで正直驚いている(恐縮です…!)
しかし、せっかくの機会にただ驚いているだけではもったいないので、献血に興味を持っていただいた方向けに、案内をしておこうと思う。(赤十字社の中の人でもなんでもなく、ただの献血オタクがすみません)
バズったら(自分比)宣伝していいってTwitterで習ったので…
まずは「献血+(自分の住んでいる都道府県)」で検索
その都道府県の赤十字社のページが出てくると思います。例えば東京。
基本的にはこのサイトに必要な情報は全て揃っているはずなので、まずはこちらを眺めることがおすすめです。
献血できない条件を知る
「なんか、献血って色々条件があるらしくて、自分はあまり健康でもないし無理そう」と思っている方もいるかもしれません。たしかに、色々とありはするのですが、そんなに「めっちゃ健康じゃないと無理」ってほどではありません。また、予約してルームに行って献血できないとせっかくのテンションが下がってしまうかもしれないので、事前に避けられる点について、書いておきます。
詳しくはこちらをご確認ください。チャットボットもあり、「こんな場合は?」を調べられるようになっています。
該当する人が多そうなものをまとめてみます。
①海外から帰国して4週間以内→どこであっても4週間は不可です。滞在先が先進国や後進国でも都市部の場合は、4週間以降は可能なことがほとんど。
②体調不良や外傷→発熱などの体調不良のほか、かさぶたになっていない切り傷・ささくれ、口内炎などがあると不可です。
③3日以内に歯科治療を受けた→出血を伴う歯科治療を受けた場合は、3日間は不可です。
④半年以内に初めての異性と性的接触があった→エイズ感染のリスクがあり、検査でも検出できない期間を避けるため不可です。同じ人と、半年が経過すればOKです。
⑤ピアスの穴を開けた→医療機関の場合は1ヶ月間、それ以外(友人同士など)の場合は6ヶ月間は不可です。
意外とOKなもの
①ビタミン剤、花粉症薬など→「薬を飲んでいるとできない」という印象があるかもしれませんが、ビタミン剤や花粉症の薬、低用量ピルなどは、目的や症状にもよりますが、問題ないことが多いです。最終的には問診で判断してもらうことになるので、薬の名前を把握しておくとよいです。
②予防接種→種類によって決まっていますが、インフルエンザや日本脳炎などは24時間経てば可能です。新型コロナのワクチンは種類によって期間が決まっていたり、おたふくかぜや破傷風など期間が長いものがあったりするので、こちらも予防接種の種類を把握し、事前に調べておくとよさそうです。
場所と種類を選ぶ
都道府県の献血ページに話を戻します。
献血ルームの場所や献血バスのスケジュールなど、どこで献血できるかがわかります。ルームの方が献血の種類の選択肢が多くて空間も広々していると思うので、特にこだわりがなければルームをおすすめします。
家や職場の近くなど行きやすいルームを選ぶと、そのルームで献血可能な種類がわかります。全血(400ml、200ml)、成分(血小板、血漿)があり、全てあるところと、特定の種類のみのところがあります。
種類を選ぶのは難しい気がしますが、献血する側として変わることは主に以下の2点なので、参考にどちらがいいかを選んでいただくとよさそうです。
また、全血・成分ともに受け付けているルームであれば、当日の問診や血液検査の過程で「こちらの方が良さそうなので切り替えましょうか」と提案されることもあります。あまり難しく考えなくて大丈夫かと思います。
①かかる時間:1時間以内で帰りたければ全血
全血献血は、採血にかかる時間が10〜15分ほどで、受付から終了後の休憩まで1時間程度です。一方の成分献血は、採血にかかる時間が40〜90分(私は長くて60分程度)と全血より長く、またその時の採血量によって変動もあります。受付から帰るまでは1時間半〜2時間半という感じでしょうか。
②体重やヘモグロビン濃度:基準が緩いのは成分
全血(推奨される400mlの場合)では男女とも体重50kg以上が必要です。
これが、成分になるとハードルが下がり、男性は45kg、女性は40kg以上になります。基準ギリギリの場合も、安全のため断られてしまうことがあるので、50kg前後くらいの方は成分を選んで行った方が安心です。
ヘモグロビン濃度は、全血は男性が13.0g、女性が12.5g。成分だと男女とも12.0g(条件付きで11.5gも可)と、こちらも数字が下がります。ヘモグロビン濃度を把握されている方は多くないかもしれませんが、「貧血気味かも」と自覚のある方は、成分の方がやりやすいです。
献血基準について詳しくはこちら。
予約
場所と種類が決まればいざ予約です。血液を必要とする医療機関などと情報を共有できるため、予約を推奨されています。成分は特に、時間もかかるためか、予約限定としているルームもあります。
ルームを検索していただけば、そのままオンラインで予約できます。会員向け「ラブラッド」のアプリもあり、アプリ上で事前問診や献血終了後の血液検査の結果確認ができたりとその後も役立つので、アプリのダウンロードをおすすめします。
当日
前日まで、特に必要なことはありませんが、上で書いた献血できない条件に当てはまること(歯科治療や予防接種など)を避けるくらいでしょうか。
当日は、献血時に空腹すぎないようにしっかり食事を摂ること、水分を多めに摂取することが大切です。体調を整えるべく、睡眠も大切です。
予約しておくと、朝、リマインドのメールが届くと思います。アプリがあれば事前問診も回答できるので、回答しておくとルームでの案内がスムーズになります。ただ、初めてで答え方がわからない質問がある場合など、不安であればルームに行ってからでも問題ありません。
※ギリギリで生きている私は時々やってしまうのですが、ルームに着く直前すぎると、アプリの回答が反映されておらず、ルームでもう一度回答することになるので注意です。ルームに着く15分前までに完了させるのがおすすめです。
当日、起きてみたら体調が良くなかったり、ルームに向かう途中で切り傷をしてしまったりと、献血ができなくなってしまうことがあるかと思います。申し訳ない気持ちや、「せっかく予定しておいたのに」という悔しい気持ちもあるかもしれませんが、献血できないことは変わりませんので、キャンセルしましょう。アプリ上で可能な場合はアプリで、時間によっては電話するとよいです。もちろん、受付の方は全く責めず、優しく「お大事になさってください。また回復したらお待ちしています」とお声がけしてくれます。
キャンセルの連絡があれば、ルームは追加予約を受け付けたり、SNSなどで急遽呼びかけたりと、対応ができますので、直前でも連絡をしましょう。
持ち物
初めての時には本人確認のため免許証や保険証などが必要です。逆にいうとそれくらいです。
ルームには、待ち時間や採血中に読める本や漫画、web漫画用のリンクなどが用意されていることが多いですが、読みたい本などがあれば持っていくのがおすすめです。私はけっこう捗ります。
勝手なガイドは以上です。初めて献血する方が疑問に思いそうな点を中心にまとめたつもりですが、もはや初心を忘れてしまっているので抜け漏れがあるかもしれません。もし疑問点があればお答えしますのでお気軽にコメントください。