見出し画像

ぢるぢる旅行記インド編/ねこぢる

ねこぢるが夫とインド旅行に行きホーリー祭とクンブメーラーを見てレストランで食事中にオウムの地下鉄サリン事件が起きたニュースを知る漫画。

生とか死とか以前にテキトーって何よ?

もうねこぢるはこの世にいないがこの事を読者に考えさせる内容。
井戸掘りにきたボランティアの大学生、ちょくちょく合うがめつい女、薬物中毒のヨーロッパ人、そして信心深く適当でどこか欲深いインドの人々。
皆「テキトー」の具合がバラバラだ。
寺院の音楽家からゴミ拾いまで先祖代々伝わる仕事に子供の頃から励む者。
生まれた時からやるべき事が決まっていてしきたりを破らなければ何も変わらず暮らせるのは就労不可能となった私はちょっと羨ましいと思った。
でも汚れ仕事と不可触民として一生バカにされ続けるのは嫌だな…
ただヒンドゥー教徒である事は苦しくもあるからホーリー祭と大麻という「ガス抜き」が用意されている。
薬物中毒のヨーロッパ人はホテルのトイレを流す事すら面倒になり金がある限り薬を探して彷徨う。
母国には居たくないなんらかの事情がそうさせたのかもしれない。そしてこの漫画に書かれている人々はねこぢる夫婦含め全員客観的に見たら数奇者の群れでしかない。

いいなと思ったら応援しよう!