日本語の語尾のバラエティー
しばらく仕事が忙しく、ずいぶんとスローなペースで「書くための文章読本」を読み進めています。
以前のように本を読むだけだった頃に比べると、毎日ブログでアウトプットしているので、読んだ端からテクニックを試すことができて、学びが深いかもしれません。
この本の前半には、文末の単調さを克服するための方法がいろいろと紹介されていました。井上ひさしは「日本語において表現のすべては文末で決定される」と述べており、谷崎は「センテンスの終わりの音に変化が乏しいので結局「る」か「た」止めになってしまう」と言っているそうな。
でも時代を遡れば、日本語であっても古文の文末はもっと表現が豊かで「き、けり、ぬ、つ、たり、り」などがあった、という話も印象的でした。そういえば、私の推しのエッセイスト、作家の万城目学は文末の名手で、ベースはである調ですが、文末が同じになることはほとんどありません。手元にある「ザ・万歩計」から引いてみます。
最後はリフレインになっているので同じ文尾ですが・・・(って、ちゃんと全部文尾の違う部分を引けよ)
そして万城目学といえば、古文調でしょう。文章に独特なリズムが生まれ、味わいとおかしみが足されています。
ちなみに上記は、西川のりおのエピソードです(笑)
そして、カタカナ語(外来語?)の使い方も独特です。
突然のフランス語。サイコーか!
こうやって書き写してみると、数字をすべて漢数字にしているのも、和風な味付けになっていることに気づきました。書き写しって分析に有効かも!
それではまた明日。