スピリチュアルな世界について
見えない世界をどう感じるか、そしてその「正解」ってあるのか?
「人それぞれ違っていて、それでいい」
こうした言葉があるように、私たちはそれぞれ違う経験や価値観を持ち、同じものを見ても違う感じ方をすることがほとんどです。
日常の中でも「私はこう感じるけど、あなたはどう?」というやりとりがたくさんあるでしょう。
そういう意味で、目に見える世界に正解がないのなら、見えない世界にも一つの正解はないはず。
これは、スピリチュアルなことに触れたことがある人であれば、きっと一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか。
私たちが生きる中で接する「見えない世界」とは、スピリチュアルやエネルギーのことだったり、霊的な感覚のことだったりしますが、これは人によって感じ方が全く異なります。
何故なら、この見えない世界というのは、見えている世界以上に、その人自身の「見え方」によって左右されるからです。
心の状態、価値観、過去の経験などが関わり合い、同じものを見ていてもそこに映し出されるものが違う。
それなのに、スピリチュアルな世界にだけ「正解」があるという風に言われると、ちょっと不思議に感じてしまいます。
たとえば、「スピリットが見える」といっても、その見え方は人それぞれで、ある人には優しい光として感じられるかもしれないし、ある人にはただ温かさを感じるものかもしれません。
また、「チャクラが開く」という感覚も、人によっては体が軽くなったり、心がスーッとしたり、あるいはエネルギーが体を巡っているように感じるかもしれません。
こうした経験が人それぞれ違うのに、それを一つの「正解」にまとめてしまう事に違和感を感じてしまう。
古代からの伝承も、見えない世界を「見える」人が感じたもの
私たちはスピリチュアルな分野について学ぶとき、古代から伝わる伝承や神話、教えを参考にしていますよね。
ですが、こうしたものもまた、当時の人々が「見えない世界」をその時代の視点で感じたものに過ぎません。
古代の人たちもまた、現代の私たちと同じように、それぞれの「見え方」を信じ、その時代に、必要な形で、伝えてきたのです。
たとえば、古代エジプトでは「死後の世界」や「再生」が重要なテーマでしたが、それは彼らの文化や生活がそうした信念を必要としていたからこそ。
彼らにとっては、霊的な世界がそう映ったということ。
私たちがいまエジプト神話を学ぶとしても、それをただそのまま信じるのではなく、「どうしてそう感じられていたのか」「なぜその時代の人たちはこう見ていたのか」という背景に思いを馳せることが、現代においての理解を深める一つの方法だと私は感じています。
また、古代インドのヴェーダ哲学でも、世界の捉え方や見えない世界の理解が細かく示されていますが、これもまた、当時のインドという地域の背景、そしてそこでの生活の視点で見えていたものです。
現代の私たちがスピリチュアルを感じる時、それはインドの伝統そのままではなく、私たち自身の心の目で捉え直すことが大切だと思っています。
自分の見え方を信じるということ
スピリチュアルな学びや知識を得るとき、多くの人は「自分の視点で感じること」に恐れを抱くことがあります。
なぜなら、自分の感じ方が他の人と違うと、「自分は間違っているのでは?」と不安に思うことがあるからです。
けれども、他の誰かの見え方と違うということは、実は大切なことなのです。
自分の心が、今の自分に最も必要な形で「見えない世界」を捉えている証拠だからです。
スピリチュアルな学びに触れるとき、自分を信じることは時に難しいことかもしれません。
けれども、最終的には、自分が本当に感じるものを信じることが最も大事なのです。
たとえ、他の人が「こう感じるべきだ」「この方法が正しい」と言ってきたとしても、自分自身の感覚や経験に基づいて感じたものこそが、あなたにとっての本当の真実。
また、スピリチュアルな分野では、「なぜ?」という疑問が生まれることが多いです。
たとえば「なぜ、私はこのエネルギーを感じないのだろう?」「なぜ、私は他の人のように見えないのだろう?」と感じることがあるかもしれません。
しかし、こうした疑問が生まれるときは、自分の感覚が他人の世界観や知識に振り回されてしまっていることが多いのです。
「なぜ?」と自分を疑うのではなく、「自分にはこう見えている」と認めてあげることが、スピリチュアルな世界を楽しむための第一歩。
目に見えない世界は、まさに「自分だけの世界」
スピリチュアルな世界に絶対的な正解がないということは、あなた自身が感じるものこそが正解だということ。
他の人が持つ「見え方」や「感じ方」に合わせるのではなく、自分自身が本当に見えるもの、感じるものを大切にすることで、目に見えない世界もまた自分らしく広がっていきます。
私たちは日常的に、何かを「信じる」ことを求められることが多いです。
しかし、スピリチュアルな世界を信じるときは、その「信じる」対象は自分自身であるべきだということ。
あなたが感じるもの
あなたが見えるもの
それがあなたにとっての真実であり、他の人にとっての真実とは違っていても良いのです。
他の人から見たら「それは間違っている」「こう感じるべきだ」と言われることがあったとしても、自分の内側で確かに感じられるものがあるなら、それがあなたの「正解」です。
見えない世界に踏み込むということは、自分自身を信じる旅であり、自分の心の目で捉えるものを受け入れることです。
見えない世界に答えを求めるのではなく、自分の感じ方を探求する
目に見えない世界を理解するためには、最終的には「自分の感じ方」を大事にすることが何よりも大切です。
他人の言葉や知識が役立つことはもちろんありますが、それが必ずしも「正解」であるわけではありません。あくまで参考の一つであり、きっかけにすぎません。
最終的に大事にすべきなのは、自分が見える世界です。
自分軸を持つことの大切さ
スピリチュアルな探求において大切な、「自分軸」。
自分の内側から生まれる感覚や気づきを何よりも信じること。
それがなければ、見えない世界で感じ取るものも次第に曖昧になり、他の方の意見に流されてしまいます。
他の方の見えない世界への解釈や知識を学ぶことも確かに貴重です。
それはあくまで自分の視点を広げる一つの手段として捉え、自分の軸を見失わないことが大切です。
「自分が見えている世界を信じる」ことが、スピリチュアルな成長において最大の鍵・ヒントとなるのです。
もしもあなたが今、見えない世界に興味を持っているなら、その興味がどこから来ているのか、その見え方がどう自分の心と繋がっているのかを探ることから始めてみてください·͜·ᰔᩚ
自分の感覚を大事にし、自分だけのスピリチュアルな道を歩んでいくことで、目に見えない世界もまた、あなたにとって深く意味のあるものとなります。
最後に
これもまた、私自身の世界観の真実であり、私なりの価値観でもあります。
このお話が、皆さんご自身の感覚や感じ方に気づくための一つのきっかけ(ヒント)となれればとても嬉しいです♡
華 真 鈴