水底へ沈む夢
最近はあまり夢を見た記憶がない。だからそれがどんなものであれ、見られたらラッキーだと思う。一時期はやたら殺される・身体的に傷つけられる夢(主に父親に💀)をみていて、心臓ばくばくで飛び起きたり、寝起きの目尻がびしょびしょだったりして嫌だったけれど、直近の数ヶ月はそこまでの悪夢に悩まされることはなかった。
行ったことのない施設、実在するかどうかも知らない街、まったく好きではない芸能人。なぜか頻繁に登場することもある。不思議。でも現実では体験できないことだからお得感がある。無料でMX4Dの映画を一本観られた感じ。By the way, 海外ホラーの主人公ってだいたい睡眠薬か抗うつ剤飲んでるよね。病んでんなあ(おまいう)。
なかでも好きな夢……正確にいうと寝る前の妄想は、水底にゆっくりと沈んでいく夢だ。
すごくリラックスできる。幼い頃からそうだったと思う。緑茶のペットボトルの底を目にあてて、水中を想像するのも好きだった。キラキラした水面を見上げている様に癒された。
自分のなかでいちばん近いイメージは、アリエル(ディズニーのリトル・マーメイド)の「あたたかい砂の上で眠れたら〜♫」の場面。
水の揺れに身を任せて、ゆったりと落ちていく。遠くのほうに太陽の光が差して暖かくて、無重力みたいに軽いのに包まれている安心感があって。
鶏が先か卵が先か、水辺に引き寄せられる。
なかでも忍野八海が大好き。子どもの頃なんどか連れて行ってもらった。深く澄んだ水に少しの恐怖と抗いがたい魅力を感じた。タナトス?若すぎやしないか。
海沿いの町で育ったこともあり海は好きだが、潮風がベタベタしない湖や川のほうがもっと好き。狂犬病とは真逆の状態である。前世は魚だったりして。死んだ魚が苦手なのもそれが理由だったら納得する。
夢分析の知識はないので、水への憧れみたいなものがどこから来るのかは解らない。人間の本能的なものなのか、個人の経験からくるものなのか。
胎内回帰願望でもあるんじゃないかと考えたこともある。絶対的な安心感が欲しくて、潜在意識的には羊水に浸かりたいのかもしれない。永遠に母親の体温で生かされて、一個体として産まれるのを拒んでいるのかも。
『孵道』のゲーム実況を観ていると、私は先に進みたくないなと思う。旗揚げやだるまさんが転んだをしているほうが楽しそう。
「騙されてたんだ」
そうかもね。勝ち残ったのが私なんて嫌だな。
かといって振り返るのも怖いけどさ。
なんて書いていると病んでるんじゃないかと思われるかもしれないが、精神的には安定していて比較的元気でおります。
良いタイミングで水族館の年パスでも買おうかななんて考えるくらいには気持ちの余裕もある。2回行けば無駄にならないから出不精の私でも損しないだろうし、実際に海の藻屑になるわけにはいかないのでね。草じゃなくて藻生えるってな。
……笑うとこですよ☺️
擬似的にUnder the Seaして癒されてこよっと。