夏と溶ける
はじめてアイスを食べたときのことを覚えているだろうか。
わたしは覚えている。ハーゲンダッツだ。あの頃はハーゲンダッツはまだ店舗があった。色とりどりのフレーバーのなかで、まだ自分の好みもわからないまっさらな頃。「チョコならすきやろ?」と買ってもらった、ベルジアンチョコレート。あんまりおいしくて、宝物みたいで、ちょっとずつちょっとずつ口に運んだ。アイスが溶けることも知らなかった無垢なわたしよ。
そんな幼い記憶を思い出しながら、今年の夏もアイスを食べた。ソフトクリームも食べたし、ジェラートも食べた。暑くてほかほかの身体の熱を冷ましてくれる、心地よい魔法のおやつたちの記録です。
ソフトクリーム
Biquette Bonbonsさんでソフトクリームが始まったときいて馳せ参じた次第。
香り高いほうじ茶の上品なこと!溶けること忘れるほど味わって食べたソフトクリーム。次のフレーバーがたのしみだなあ。
こちらは去年から行きたかった、poco a pocoさん。
石川で一番おいしいソフトクリームっていう人も多いのでずっと気になってた。お砂糖とミルクがほんわか優しい。
素朴というか素直なまっすぐな味がするソフトクリーム、健やかな夏の思い出にぴったりだった。
帰り道にうさぎみたいな雲があったよ(わかるかな)🐇なんとなく嬉しい夏の思い出。
ジェラート
お気に入りのジェラテリアミケットさんで、スイカと枝豆のジェラートを食べる。
ずんだのつぶつぶした口触りがすきで、毎年食べちゃう。
そして彩りが綺麗だなと思って選んだスイカ🍉がびっくりするくらいおいしくてびっくりした(語彙)。おばあちゃん家のクーラーが効いた部屋で、瑞々しいスイカにかぶりついた夏の心象風景がぶわーっと心を走ってく。
こちらはお買い物途中に夫が急に「アイスを買ってあげよう」と言って買ってくれたサンニコラさんのジェラート。夫は突如としてわたしを甘やかして肥えさせようとしてくる。油断大敵である。
お味はフランボワーズと杏仁にした。おまけのチョコもめっちゃおいしい。チョコレート屋さんだもの。
そしてこちらが有名なマルガージェラートさん。マルガーラボっていうお店が新しくできて、ずっと行きたかったんだけどいつも行列で諦めてた…のにタイミングよく行けた!
おすすめのナッツとチーズのやつと、能登ミルクだったかな。ジェラートの女王みたいな味がしました。もうなんていうか平伏したいくらいおいしかったです。
てづくりアイス
今年の夏はアイスつくるぞ🍨って決めていた。
桃とココナッツのアイスを手始めに、
ブルーベリーと甘酒のアイス!
甘酒と豆乳とブルーベリーしか入れてない。ねっとりしてるのにシャリ感もあってハマりそう。
アイスなんて基本溶けるからカロリー0なんだけど、甘酒でつくると本当罪悪感なんて欠片もない。身体によいという免罪符。
バナナアイスも🍌おいしいね。
個人的にいちばんよくできたのはとうもろこしと甘酒アイス。このとぼけた顔も含めてパーフェクトアイスでした。
ひよこたん、煽り顔に見えなくもない。夫がこの顔してたら思わずぶつかもしれない。
※暴力はいけません🙅♀️
夏と溶ける
溶けかけのアイスがすきだ。夏の暑さで溶けてくアイスと、それを食べながら心もゆるっと溶けていく。
高校生の夏休み、部活終わりに友だちとアイスを買って公園で食べた。食べ終わっちゃった…って悲しげに呟いたわたしに、そんなこと言わないで、また明日も食べればいいんだよって言ってくれたあの子は今どうしてるかな。
小1の頃、水色のラムネ味のアイスがきれいでかわいくて、父は「いつものにしなよ」って止めたのにどうしてもと買ってもらった。きっとステキな味がすると思ったのだ。ラムネ、飲んだことなかったんだよな。食べたときにしゅわっとしたのにびっくりして、半分くらい落としてしまって泣いた。「だから言ったのに」という父は優しかった。
夏が終わる前にもう少しだけ、夏のアイスを楽しみたい。あの日食べたアイスを、いつかまた思い出すことになるのかな。なるといいな。