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没頭力

これを書くにあたり、4人の賢人の知恵に刺激を受けた。
吉田尚記・石川善樹 没頭力
デール・カーネギー 道は開ける
草薙龍瞬 反応しない練習

意味 よりも 没頭

幸福の3要素は 快楽 意味 没頭 と聞いたことはあった。でもほんの最近まで、没頭について大事に考えたことはなかった。それは、”なんとなくつまらない””不安”を自分の重大な問題だと最近気づいたから。
仕事では、意味ばかり意識してきた。マーケティングも、プロジェクトも、年次目標も、キャリアプランも、会社のビジョンも。意味が留まれば自分を鼓舞して前に進めたことはあった。でもそれ以上に、意味に迷い苦しむことも何度もあった。そして年を重ねるうちに、意味を探すことに疲れを感じていたのかもしれない。
没頭していた記憶はないか?大学院のレポート、コーチとしてクライアントに向き合っている時、高校の受験勉強、単語学習、瞑想、ランニング、バスケ、プレゼンテーション中、Noteを書いているこの時も没頭している。年を重ねているが、没頭に疲れは感じない。
没頭力:吉田尚記 で解かれている”没頭を目的化する”視点が、自分にとっての答えなのだと本文を読む前に心が反応した。

不安は没頭の入り口

不安→開き直り→没頭というプロセスには実感として納得した。未経験で先が見えない仕事を目の前にした時の不安。さんざん悩んだり間違いをした挙げ句、そもそも失敗して結構!と開き直ったらあとは夢中で行動して、気がついたら問題ではなくなっていた。これは偶然ではなくて、不安→開き直り→没頭のプロセスを踏んでいたんだと理解した。
英語を勉強する時のウチの子供たちにもあてはまる。イヤイヤで抵抗し親とバトルする序盤(不安)→抵抗しても無駄と観念して勉強(開き直り)→自分から問題にのめり込む(没頭)。
コーチング中のクライアントの思考経路も同じようだ。コーチの質問に答えながら現状の悩みを語る(不安)→ありたい姿の輪郭を描き、そこに至る方法を考えつくす(開き直り)→これをやればいい・やりたいに気づく(没頭)。
カーネギーさんは”道は開ける”の中で、たくさんの人達が没頭を利用して苦難を乗り越えてきたことを紹介している。(超ポジのアメリカ人でも、昔から悩みを抱える人が大勢いたことに親近感を抱けます)

不安は、価値観の反応の産物

不安は没頭の入り口だが、そこに分別が必要だと思っている。
不安は妄想に対する心の反応というのは、草薙龍瞬さんも説いていたこと。
何に反応するかというと、価値観。
この価値観はポジ側もネガ側もある。心の中のありたい姿・大切なものが反応しているならよいが、固定観念・エゴで反応しているなら、その反応はネガティブな行動・態度で現れる。
不安を感じた時は、この不安はポジな価値観からきたものか、ネガな価値観からきたものか、一度確かめるのがよいと思っている。もしネガな価値観であったら、”反応しない”という選択も私達にはできる。(一喜一憂というが、その一憂を減らすことになる)

希望とは時に、没頭を妨げる毒になりえる

ショッキングな見解だったが、これも腹におちた。希望が見えたら、安心して足を緩めることがある。ゴールが見えてきたと想ったら、急にやる気が失せる。これも冒頭の”目的疲れ”と重なる気がしていて、目的に依存しているからこそ、目の前に没頭できなくなっている状態になるんだと思う。

表現は、没頭を継続する助けになるかも

やりたいことをやっているうちに、仲間がそばにいた。という話を”没頭力”でも書かれていた。やりたいことをやっているだけでなく、やっていることを”周囲に表現した”から、価値観の合う人が惹きつけられたんだろう。その人間の性質に従うなら、没頭を外に表現することは幸福を増幅させる戦略になるのだと気付いた。

没頭を追求する生き方を選べるとしたら?

今後しばらくは、没頭をテーマに自分の人生を豊かにする戦略を考えていきたい。そのための問いを、生活の各所で自分に問うことから始める。
「没頭を追求する生き方を選べるとしたら?」
・仕事では?
・家庭では?
・私自身には?
・コミュニティでは?

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