誇り高い幹部自衛官のための羅針盤20
20 わかりやすく話そう
自衛官として話をする場は、①指揮官としての命令下達やその徹底、教育、指導、説得、②幕僚として、決裁・指導受けでの説明、報告、会議での説明、議論、③関係機関との調整、部外者に対する説明、講話など様々な場がある。
この際、その場の状況に応じた話し方、すなわち、あるときは誠実に落ち着いて、あるときは身振り手振りを加えて情熱的に、あるときは、高圧的に、ある時は、ジョークを交えてなど、千差万別である。ただし、共通して大切なことは、「わかりやすく話す」ことである。話は人から人に伝わる時には、0.7かけくらいでしか伝わらない。従って話が伝わっていく中で、三人目の人には
0.7×0.7×0.7=0.34しか伝わらないことになる。従って、わかりやすく話すことは重要である。
1 まず多くのことをつたえようとしない。1~3にまとめる
2 できるだけ短く単純に話を組み立てまとめる
3 難しい用語や専門用語は使わない。使うときはわかりやすく解説
4 相手の反応を観察しながら、相手のテンポに合わせる
5 身振り手振り、図などを活用。実物を見せて説明する。
6 ユーモアや具体例を交えて
この際、話の導入時に「これから次の3点について話す(教育する・説明する・指導する)」などと言ってから、話の内容に入っていくことは、一つのコツではある。また、要図化(図示説明)、ビジュアル化に努めることは必要であろう。
図示説明に関しては、センスの問題以上に、努力しておくべきものであり、必ず将来のプレゼンテーションにいきてこよう。
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