誇り高い幹部自衛官のための羅針盤44

44 戦いにおいては、敢闘精神を重視しよう
 徒手格闘の競技会があった時、ある選手が技を繰り出したあと、対戦相手の選手がカウンター攻撃をさけるために、後ろに下がるやそのままくるりと背中を向けて場外まで逃げだした。このとき審判は「場外の注意」ではなく、相手に「一本」を与えた。これは見苦しい「離脱行為」審判は判断したからである。
 これを転機に、そのチームは次々と敗れていった。戦いに挑む者は、勝敗にこだわる前に、「敢闘精神」を忘れてはならないし、「選手一人の行為が全体に影響を及ぼす怖さ」を認識しなければならない。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?