誇り高い幹部自衛官のための羅針盤12
12 日頃から任務分析し思考過程を踏む習慣をつけよう
分析力・想像力・論理力・総合力の深浅適否により、問題や状況が同じでも異なった結論となる。思考力の練磨と思考作用の合理化に不断の研鑽をしよう。
仕事の手順
1 任務を受領、又は問題を発見する
2 任務分析し、地位・役割・必ず達成すべき目標・達成することが望ましい目標を明確にして、その優先順位をつける
3 関係情報を収集し、分析(現状の把握)をする
4 状況判断、すなわちE/Cを推定し、O/Cを創造し両者を組み合わせて分析しシミュレーション(深く多面的に、根本的事項を重視し、落ちなく総合的に)を行い、比較要因を選定し、行動方針の良否を比較する。この時、教範に書いてないような策案を創出することが勝利につながる。
5 決心する。最良の方針とは、主導的で安全確実に最小の犠牲で最も迅速に任務達成し、かつ将来の行動を有利にし、大義名分があるものである。
6 命令し、支持し、要請する。
7 実行を監督する。現場進出・幕僚派遣・報告をもとに確認・統制・調整・指導・是正・援助・激励等。「~したはず」は失敗の原因となる。
8 任務終了に伴う必要な処置を行う。評価・反省・指導・報告・提案・対応策・部下のねぎらい・賞罰・問題の解決等
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