祈りを祈りのままにしないことを。
今日は、祈る日だ。
宗教がなくても、何を信じていても。
今日は、祈る日だと思う。
戦争がなくなりますように。
犠牲になった方々が、こころ安らかにいることができますように。
そう祈ることを、もちろんだれも否定しないだろう。
でも、こうして今、平和に生きているぼくらにできることは、それだけではない気がする。
祈りを祈りのままにしないことを。
行動して実践していくことを。
生きているぼくらは許されているはずだ。
戦争をなくします。
名もなきぼくらのいち行動で、そんな大義を実現させることは限りなく難しい。
ぼくらにまずできることは、当たり前のことだけれど、大切な人を、となりにいる人を、ちゃんと愛することだ。
まわりの人たちを、離れて暮らす家族を、いつもとなりにいるパートナーを。
ちゃんと気にかけて、それを示すことだ。
一人ひとりのそんな行動が、きっとみんなを優しくする。
そんな優しさの総体が、祈ることを現実にする力を持つ。
だから、祈りは行動だ。
いつもよりすこしでいいから、大きな声で挨拶をしてみよう。
困っている人がいたら、すこしでいいから気にしてみよう。
離れて暮らす家族がいたら、すこしでいいから連絡をとってみよう。
パートナーに、いつもありがとうと伝えてみよう。
世界の平和とか、そんな大きなことは、いったん脇に置いていい。
まずは、みんなの大切な人たちを、大切にしよう。
そうしたできた小さな輪がいつか連鎖して、大きな輪をつくる。
それがすこしずつ拡がる。
顔が見えなくてもそれは可能なことだと、ぼくはここでも教えてもらった。
だからぼくは、そんな小さな輪の力を信じたいと思う。
ぼくの大切な人たちと、そんな輪をつくりたいと思う。
それが、祈るということなのだろうと思う。
祈りを祈りのままにしないことを。
行動して、実践していくことを。
生きているぼくらは、許されているはずだから。